やまなし音遺産 〔第3回 “機織りの音”〕

山梨県内にある“後世に残したい音” 第3回目は≪機織りの音≫です。

山梨県内唯一の手織物産地として知られる、富士河口湖町大石地区は、養蚕から機織りまでという江戸時代の作業工程を受け継ぐ地域。

全国的にも少なく、およそ300年以上の伝統を誇ります。

昔、河口湖は豪雨の度に、湖岸の耕作地が冠水。

そのため、山裾に耕地を求めて焼畑農業を行い、そこから桑を植えて養蚕が始まっていきました。そして、大石紬が誕生したのです。

江戸末期には富士講や行商人の手によって広く売り出されました。

 

そこで、今回は「大石紬伝統工芸館」を訪れ、堀内ちかさん94歳、堀内やよいさん80歳のお二人にお話しを伺いました。

13歳から機織りをしている、ちかさんと20歳から機織りしているというやよいさん。  

20140114音1.jpg

昔はどの家からも「トントンカラン」という音がして、機織りをして生活をしていたそうです。

当時、機織りをしながら歌っていた「大石娘」という歌もあるんですよ♪

「私しゃ ハタオリ 大石娘よ~♪」

夜も裸電球を下げて、一日織り続けていたそうです。

友達とは競争みたいになったこともあったと、懐かしいお話しをしてくれました。

 

全盛期である明治の末から昭和初期にかけては、250戸余りの農家によって、紬が織られ、年間3400あまり反物が生産されていました。

その大石紬の特徴は、丈夫で軽く、柔らかく、すべりが良く、頑丈、独特の風合い、そして真心で織りあげた手作りの温かさがあったんです。

しかし、今は家で織る人はいなく、伝統工芸館で機織り体験が行われたり、頼まれた時に小物を作るというのみになっているそうです。

 

工芸館の隣にある、大石小学校では4年生の時に必ず「大石紬」の授業があるそうです。

大石紬の歴史を学んだり、機織りを体験したり、少しでも子供たちに残したい!

 

「トントンカラン」という機織りの音 “後世に残したい音”です。

およそ300年もの伝統がある“音”

大石紬伝統工芸館で感じてください。

20140114音2.jpg

***********************************

大石紬伝統工芸館

住所/富士河口湖町大石1438-1

電話/0555-76-7901

←YBS山梨放送トップへ戻る

ウェブページ

きょうもしおらしく

2018年8月

      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31