やまなし音遺産第“武川米”

山梨県内にある“後世に残したい音”  第25回目は〈鎌で稲を刈る音〉《武川米》です。

 山梨では今稲刈りの季節を迎えています。

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県内各地でお米は作られていますが、盛んなのは山梨県峡北地域。

特に北杜市武川町でとれる「武川米」は穀物検定協会の食味ランキングにおいて、新潟魚沼コシヒカリなどと並ぶ最高ランク特A評価を得ています。

 

昔稲刈りは鎌でやっていましたが、現在は機械で行われています。

 

そこで今回は、武川町で奥様と二人で稲刈り真っ最中の 武川ファーム亀井重治さんにお話をうかがいました。

米作りは1月頃には苗作りがスタートし、田おこし、代掻き、田植えを行い、病害虫・雑草などの手入れをして9月にやっと収穫になります。

その中で、一番大変な部分が「苗作り」だそうです。

 

武川米とは、北杜市白州町から御勅使川までの釜無川右岸で収穫できるお米を指します。

武田家の始祖武田太郎信義が自分の領地で収穫されるお米を「武川米」と名付けたのがはじまり。

そして、江戸時代から「武川米」と言われ、長い歴史、高品質が評価されてきました。

昭和24年、国の農業試験機関で開発された「農林48号」が有名ですが、流通の少なさなどから「幻のお米」として全国的にも有名です。

 

こんなに有名な米が生まれ、さらになぜ美味しいのかの秘密は武川の環境にあります。

南アルプス甲斐駒ケ岳の麓に位置する武川は一年中ミネラル豊富な雪解け水を利用してお米が作られます。

また、地形的に扇状地になっていて、豊穣な土を毎年開墾しています。

気候も昼夜の寒暖の差が大きく、お米の登熟にはもってこいの気候。そのため、美味しく出来上がります。

 

稲刈りが済むと、乾燥⇒調整(常温に戻す)⇒籾摺り⇒袋詰めという作業です。

現在は全て機械化。昔は工場にたくさんのおばさま方が集まり、次から次へと袋へ詰めて紐を結んで・・・と、とても大変な作業だったそうです。

 

今回お話を伺った亀井重治さんは農業組合法人武川ファームの組合長でいらっしゃいます。

武川ファームで育てているお米もありますが、ファームにお願いされているお客さんのお米を管理するのも仕事なんです。

 

そして、そんな亀井さんを支えるのが奥様。

奥様は、韮崎から武川に嫁ぎ、義父母の米作りをずっと手伝っていたため、ご主人より奥様のほうが歴は長い。

子供をつれて、お弁当を持って長い間稲刈りをしてきたという奥様。

昔は子供も一緒に田んぼにくるのが当たり前のように、あちこちで子供の姿も見たが、今は、まったくそんな様子もないそう。

しかし、亀井さんのお子様は、昔に思い出と武川米が大好きということは変わらず、さらに自分の子供に同じ経験を、と、田植えのときには孫もつれて遊びにくるそうです。

 

昔は各家庭で米作りをしていたため、小さな田んぼがたくさんあったそうです。

しかし、今は少なくなり、田んぼも広くなり整備されているので、四角いきれいなだんだん畑になっています。

 

山梨には、コシヒカリ、あさひの夢、ひとめぼれなどが作られています。

 

黄金色に輝く稲。

今稲刈り真っ最中です。

 

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農業組合法人 武川ファーム

住所/北杜市武川町山高3599

電話/0551-26-2211

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