やまなし音遺産“吉田の火祭り 大松明”

  山梨県内にある“後世に残したい音”  第69回目は《吉田の火祭り大松明》

 

毎年8月26日、富士吉田で行われる大きなお祭り「吉田の火祭り」

そのお祭りに欠かせないものが、街中に飾られる「大松明」です。

大松明はすべて手作りで行われています。

そこで今回は、作業中のところにお邪魔してきました。

お話を伺ったのは、およそ70年も大松明を作っているという和光さん。

親方である和光さんを中心にみんな真剣勝負で大松明を作っていました。

 

そもそも吉田の火祭りの正式名は「鎮火祭」。

富士山の噴火を鎮めるお祭りで、御祭神が激しく燃える火の中で安産したという故事に基づくとされています。

また、毎年8月26日は富士山のお山じまいにもなっています。

古くからは「日本三奇祭」、昨今は「日本10大火祭り」の一つに数えられ、山梨県の無形民俗文化財に指定されています。

 

jpgのサムネール画像そんな大きなお祭りで存在感があるのが「大松明」

「大松明」は金鳥居のある表通りを中心に奉納され、炊き上げられます。

それは、火の海と表現されるほど煌々と燃えます。

高さ3m、底直径90cm、先端直径35cmのタケノコ型、なんと重さは200kgもあるそうです。

 

松明の構造は、主にマキを使います。

真ん中にヒノキを立てて、太いマキ、細いマキを使い分けて、タケノコ型にしていきます。

マキを詰め、ヒノキでできた「バタ」という薄い板状のものでマキを囲み、「経木」と呼ばれる赤松の薄い皮を表面に巻いて縄で固定していきます。

2人1組で作業が行われますが、縄はとても強く締めなければならないので、2人で全身を使って締めていきます。

1組一日で1本しか出来ないくらい全てが大変な作業です。

今年は7月13日から作り始め、8月までのお盆のころまで作り続けて、80本余りを仕上げるそうです。

 マキは山梨県産の赤松を使用するのがこだわり。

それは、火力が強く、綺麗に燃えるため。

大松明のお炊き上げには、防虫駆除の役目もあると言われています。

 

長い間、地域の皆が見守り、だんだん大松明の数も増えていったそうです。

さらに、火事を防ぐおまじないに松明の消し炭(オキ)を拾う風習があり、安産・子授けや無病息災のお守りとして持ち帰る人もいます。

 

今年も8月26日 「吉田の火祭り」開催。

立派な大松明が炊き上げられる様子ぜひご覧ください。

 

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富士吉田木材流通センター

山梨県富士吉田市新西原2丁目20-1

韮崎市穴山町4281

TEL/0555-23-6138

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