2013年2月アーカイブ

今週のインデックスは…精進粥(しょうじがゆ) 


今回は、精進湖畔のレストラン寿にやってきました。

精進湖の景観はスイスの雰囲気によく似ていることから「東洋のスイス」と呼ばれ、
早くから避暑地として海外にも紹介されてきました。


精進粥とは、精進湖周辺で食べられている「地域の伝統食」ということなんですが、
精進粥とはいったいどんなお粥なのか、精進湖活性化協議会の小林さんと山田さんに伺いました。

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精進粥 とは、雑穀と一緒に炊いたお粥のこと。

お粥の中に、豆と青海苔を混ぜ込んだ「まめもち」が入っていて、
正月に神棚にあげたお餅を七草粥にいれて食べたのが始まりなんだとか。


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現在、レストラン寿のほか、精進湖周辺の10店舗で提供しています。


また、4月26日(金)から始まる富士山周辺を1周する
トレイルランニングマラソン「ウルトラトレイル・マウントフジ」無料提供する予定です。

雑穀の入ったお粥に、弾力のある豆もちの相性はバツグン。
豆もちは少し甘みがあるんです。


みなさんも是非、精進湖へお出かけになってご賞味ください!!

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今週のインデックスは…万休院の舞鶴松 


立春を過ぎ、梅が開花したというニュースもあちこちで聞こえ始めています。
厳しい冬が終わり、春がすぐそこまでやってきているんですねhappy01

今日はそんな植物の話題をお届けします。


皆さんは、山梨に日本を代表する松があったことをご存じですか?

それが「舞鶴松」
北杜市武川町の万休院に植えられていた日本有数の名木です。


その舞鶴松、歴史を紐解いていくと、戦国時代までさかのぼります。

万休院は、1571年に武田家四天王の一人、馬場信春によって建てられました。

その場所には、もともと松が植えられていましたが火事で焼けてしまい、
その松を惜しんで2代目となる松が植えられました。

2代目の松は平成20年当時で樹齢は450年と言われ、
その枝が「鶴が大きく羽を広げた姿」に似ていたことから、
「舞鶴松」と呼ばれるようになったんです。

平成4年には周辺に枯山水の庭園も整備され、一般の人も気軽に訪れることができるようになりました。


しかし、平成16年ごろから万休院の周辺では、アカマツ林へのマツクイムシによる
被害が急速に増え始め、その被害は舞鶴松にまで及んでしまいました。

そして、関係者による懸命の措置も空しく、
平成20年、舞鶴松は惜しまれながら伐採されました。


この松がどれほど貴重だったかというと、
松の単木として国の天然記念物に指定されていたのは、全国でたったの6本だけ
だったんです。


そして今、万休院には、有志の皆さんの手によって3代目の松が植えられているんです。
2代目の松と枝ぶりが似ている樹齢100年の松が移植され、
新たな舞鶴松の歴史を刻み始めています。

さらに、庭園も改修が行われ、私たちの目を楽しませてくれます。

ちなみに、伐採された舞鶴松は新しい舞鶴松のすぐそばに安置されており、
今でもその面影を見ることができます。

また、近くには2代目舞鶴松の姿を写した鐘があり、誰でも自由に撞くことができるんです。


さて、山梨県には、34にも及ぶ国指定の天然記念物や特別天然記念物があり、
その中には、有名なcherryblossom神代桜もあります。

これから春を迎えて、満開の花で私たちを楽しませてくれるはずです。
私たちも、そんな山梨県の貴重な財産をみんなで守り、末永く受け継いでいきたいですねconfident
 

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今週のインデックスは…十日市 

子どもの頃、この時期になるとワクワクしたのを覚えています。
今度の日曜日・月曜日の2日間(2月10・11日に)峡西地域に春の訪れを告げる「十日市」が開催されます。

今年は2年振りの開催となるので、より一層期待が高まります。
県道沿いに出店するたくさんの露店。何を買おうか迷ってしまいます。


十日市は、
南アルプス市で500年続いているとも、700年続いているともといわれる伝統の市です。

戦国時代の文書(もんじょ)に「十日市場」の地名が記されており、
このころ既に市が立ち、地名となっていたことが伺えます。

全国各地に十日市という名前のつく地名がありますが、
毎月10日とか10日に1回、市が立っていたことが名前の由来といわれています。

南アルプス市の十日市場も、昔は1月10日から数日間、
そしてお田植えが一段落する夏7月にも市が立っていたことが、『甲斐国史』に書かれています。


さて、この十日市では、
臼や杵などの木工製品甲州だるまなどが販売されるのが特徴です。

昭和12年の十日市の出店内容の一覧を見ますと・・・、
一番多いのが飴を売る店で36軒、続いて玩具(おもちゃ屋さんですね)が23軒、
万年筆、屏風、古着、下駄・草履、こんにゃく、落花生などたくさんあります。

十日市はかつて「無いものは、猫のたまごと馬の角」といわれただけのことはありますね。
現在でも十日市が開催される沿道の庭先に臼や杵、ざるなどが並べられ、
値段の交渉をする姿も名物の一つになっています。


今回、2年ぶりに開催される十日市では、かつての風情も残しつつ、
イベントも企画されています。
猿回し、そして特設ステージでの太鼓やよさこいの演舞、ものまねショー
なども予定されています。

市での買い物だけでなく、イベントも楽しめますね。


何百年も前からみんなが楽しみにし、生活に密着してきた十日市。
皆さんも、出かけてみませんかhappy01


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今週のインデックスは・・・鶯宿峠(おうしゅくとうげ)のリョウメンヒノキ 


笛吹市の、芦川町と境川町の間にある「鶯宿峠」

芦川町内、登山道西側に立っているリョウメンヒノキは、
昔から「鶯宿峠のナンジャモンジャ」として地元の人から親しまれてきました。

「ナンジャモンジャ」というのは、学術的によく分からない木の呼び名です。

この木は、葉がヒノキに似ているがヒノキではなく、
またコノデガシワに似ているがコノデガシワでもない・・・、
つまり、何の木なのか分からないということで「ナンジャモンジャ」と呼ばれていました。


そのサイズは、幹の回り3.45m、高さ17m、枝張りは東西13m、南北11mと、とっても大きなものです。
伝説によると、この木は鶯宿集落の先祖と言われる足利氏の末裔の落人が、ここを通ったときに植えたものとされています。


このナンジャモンジャの木に学術的な名前が付いたのは昭和3年。
日本の植物学の父とよばれる「牧野富太郎」博士が、
この木を「ヒノキ」の変種として「リョウメンヒノキ」と命名しました。

通常、ヒノキの葉は表裏の区別がはっきりつくのですが、この木は葉の裏表が区別しにくいこと、コノテガシワに似ているけれどヒノキの形質を持つことが、その名の理由です。

ちなみに、市川三郷町にも「四尾連湖のリョウメンヒノキ」と呼ばれるリョウメンヒノキがあるんです。
どちらも県の天然記念物に指定されています。


さて、「ナンジャモンジャ――リョウメンヒノキ」で知られる笛吹市芦川町は、
若彦トンネルの開通農産物直売所「おごっそう家」の開店をきっかけに、近年、多くの人が訪れています。

「おごっそう家」では芦川特産の「こんにゃく」が特に人気を集めています。


そのほか、芦川の見どころに、兜造の民家郡があります。
その数およそ150棟、江戸時代初期に建てられた民家もあるんです。

兜造というのは、光と風を取り入れるために、屋根の一部を切り上げた家の造りのこと。

かつて、芦川では養蚕が盛んで、蚕にとってよい環境を作るために、この様式の家が多く造られました。
近年では、再生・活用される兜造りの民家も存在しています。

さらに、谷間の地であることから、石垣で作られた段々畑も芦川の景観の特徴です。


周囲の山々、兜造の民家、そして石垣と、芦川には日本の原風景が広がっています。
四季折々の芦川をみなさんも訪れ、ゆっくり歩いて楽しんでみてはいかがですかhappy01


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