2013年7月アーカイブ

今週のインデックスは・・・的様の滝

 
道志川支流の室久保川の川底に、一つの黒点を中心にして三重の白い円紋を描き出した、まるで弓の的のような一枚岩があります。

この岩は、源頼朝が武道訓練をしたという的様の伝説が残されていて、地元の人々に昔から親しまれています。


そもそも、的様の伝説とは何かというと、
 
道志川周辺で源頼朝が一理余(4km)の距離を隔てた標的をめがけて、豪弓で射ようと睨んだ時、樫と椿などの巨木が枝を交え、梢を重ねて生い繁り、標的が見えなかったそうです。

そこで頼朝が大喝一声、「樫と椿が暗かろうぞ」と怒りを込めて睨むと、樹木は見る間に勢いを失い、葉は萎びて枝は折れ下がり、やがて枯れ果てていきました。

頼朝は「さもありなん」と豪弓に矢をつがえて放ったところ、標的に見事命中。そしてその標的が倒れるとき、三ヶ所の岩に跡が残り、それ以後、村人は「的様」と呼ぶようになったそうです。

「的様」は一の的・二の的・三の的と室久保川の下流から上流の岩盤に鮮やかに残っていました。しかし、台風災害によって、一の的と二の的は埋まって消えてしまい、現在では「三の的」だけが川の底に見られます


さて、的様と呼ばれるこの岩のすぐ下流に滝があります。この滝は、落差があまりないものの、滝幅が広く、水量が豊富で水が非常に澄んでいて「的様の滝」と呼ばれています。

木々の隙間から差し込む光に照らされた時などは、美しい光景を演出する滝で、とっても幻想的です。


また、この的様の滝は、正式名称ではないのですが、「的様」のすぐ下にあることから、
「的様の滝」として定着したそうです。

五穀豊饒と雨乞いの神様として今でも祭られている「的様」は、滝の名称にも影響をあたえたんですね。


sun夏本番となりました。

厳しい暑さが続きますが、「涼」を感じに「的様の滝」にでかけてみてはいかがでしょうか?

 
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今週のインデックスは…雷(いかづち)の不動滝


今回はスタジオを飛び出しまして、山梨市三富にやってきました。
雷地区にある滝!これが「雷の不動滝」です。
 
山梨市観光協会 日原まさもり さんにお話を伺います。

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Q:
「雷の不動滝」どんな滝なんですか?

A:
高さは10mくらい。増水するととてもきれいです。

Q:
地域の方たちにも愛されているのですか?  
 
A:
地域の人たちは年に1回はお祭りをします。7月28日はお不動さんのお祭りをします。
 

雷の不動滝に到着しました!
 
大きな岩間にあり、落差はおよそ10m。滝つぼを見ますと、周りが緑で囲まれていますので、その緑が水面に反射してとてもきれいなエメラルドグリーンになっています。

水の勢いが激しく、真っ白な滝です!
近くにいますとひんやりと冷たくて、夏の暑さを忘れさせてくれます。
 

Q:
この滝は昔と今で変わっていませんか?

A:
変わっていないです。70年前に見た滝と今も変わっていません。

Q:
この景色、これからも守っていきたいですね?

A:
自然が大事ですから。昔は台風がきたりすると、大水が出たこともありました。
治山工事が流行り、この沢も水の流れが落ち着いています。

Q:
この美しい滝は皆さんが手入れをしているからこそ見られるのですね?

A:
そうですね。山の手入れもしていますから。
 
Q:
滝に来る途中にお不動さんがいらっしゃいましたが、いつからあるのですか?

A:
調べたところ、220~30年前。お地蔵さんの後ろに年号が刻んでありました。
それによると江戸時代の寛政年間と表現されています。 
 
Q:
きれいに手入れがされていましたが、日原さんのお元気の秘密は、この滝なのでは?
 
A:
あると思います。大事にしています。特にお不動さんを大事にしてます。
 
日原さん、今日はありがとうございました。

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暑い日が続きますが、皆さんもこの清涼感たっぷりの滝のそばに来て、ひんやりと涼を感じてみてはいかがでしょうかconfident


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今週のインデックスは…吐竜の滝


吐竜の滝は、北杜市高根町にある滝で、落差10メートル、幅15メートルと、滝が本来持つ激しいイメージとは違って日本庭園のような趣があり、県内でも有数の美しい滝と言われています。

小さい滝が何段にもなって、落ちる姿が風情ある景色を作り上げていて、緑におおわれた岩間から絹糸のように水が流れ落ちる神秘さから「竜の吐く滝」という意味で「吐竜の滝」と名づけられました。

北杜市が選定した「北杜24景」の一つにも選ばれています。

吐竜の滝がある川俣川の遊歩道入り口には駐車場が整備されていて、この駐車場から滝までは徒歩10分程なので、気軽に行けるのも嬉しいです。


吐竜の滝がある八ヶ岳地域には滝をはじめ山や森、動物や植物など多くの自然があります。 

そんな八ヶ岳の自然を学べる施設の一つが県立八ヶ岳自然ふれあいセンターです。
ここでは自然とのふれあいを通じて、人間と自然の関わりの大切さを楽しく学ぶことができます。

夏には酪農体験や子どもも楽しめる企画展が行われますので、子どもの自由研究の課題探しにもうってつけですね。


さて、富士山が世界遺産に登録され注目を集めていますが、県内で他にも、世界遺産登録に向けた活動が行われているのをご存じですか?

それは 南アルプスです。

南アルプスは、甲斐駒・鳳凰山系、白根山系、赤石山系により構成される日本を代表する山のひとつです。

その自然環境は特に傑出していて、キタダケソウをはじめとする貴重な高山植物の宝庫であるとともに、特別天然記念物のライチョウの生息地としては、世界的な南限と言われています。


県内でも有数の美しい滝である吐竜の滝を有する八ヶ岳とその周辺の豊かな自然は、
大人から子どもまで楽しむ事ができる県内有数のスポットです。

是非この夏、お出かけしてみてはいかがですかconfident


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今週のインデックスは…千娥滝


甲府市を流れる荒川の上流に位置し、特別名勝に指定されている
昇仙峡の最奥部覚円峰の麓にある千娥滝

この滝は、日本の滝百選に選定されているのを皆さんご存じですか。

日本の滝百選は、日本を代表する100の滝で、
「日本百名滝」や「日本百名瀑」とも呼ばれ、県内では千娥滝のほかに、
山梨市の「七ツ釜五段の滝」や、北杜市の「北精進ケ滝」も選ばれています。


仙娥滝は、高さ、およそ30m。

花崗岩の岩肌を削りながら、豊富な水がいきよいよく落下しているため、
滝の左右にある花崗岩は、滑らかに浸蝕され、その下には広い滝壺がつくられています。

この滝は、四季折々周辺の自然と重なりあい、美しい景色を演出しています。


また、仙娥滝の名前の由来ですが、ある神話によりますと、
仙人の嫦娥が地上に降り、男と夫婦になった為、不死ではなくなってしまいます。
すると、嫦娥は男が西王母からもらった不死の妙薬を盗み飲み、月へと逃げ込み蝦蟇になりました。
この嫦娥のことを仙娥といったそうです。


このような神話がありますが、仙娥滝とどういうつながりがあるのでしょうか?
昔から仙娥滝と呼ばれているこの滝の由来は神秘的ですね。


さて、仙娥滝がある昇仙峡は、今から170年ほど前、滝よりも上にある村に住んでいた
長田円左右衛門御岳新道を計画し、周辺30カ村に協力を呼びかけ、
およそ10年もの歳月を費やして完成させたと言われています。

こうした 先人の努力があったからこそ、現在でも、昇仙峡が景勝地として、
多くの人の心を長きにわたり魅了してきたんだと思います。


昇仙峡はこれから夏をむかえ、深緑の渓谷となります。

この夏、長潭橋から仙娥滝まで散策して、大自然を体で感じてみてはいかがでしょうか。
きっと、渓谷のマイナスイオンが、訪れた人たちを包んでくれますconfident


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