マスカット・ベーリーA

今週のインデックスは…マスカット・ベーリーA


マスカット・ベーリーAは、山梨県民にはとても馴染の深いブドウです。ちょうど今が収穫のピークを迎える時期で、山梨県で全国生産量の1/4が生産されています。そして、山梨県内ではマスカット・ベーリーAを使った赤ワインが720mlのフルボトルで年間およそ75万本生産されています。

この品種を最初に育成したのは新潟県上越市出身で、日本のワイン作りの先駆者と言われる川上善兵衛(かわかみぜんべい)という方。山梨をはじめとする各地のぶどう園を視察して、栽培技術や醸造技術を学んだそうです。そして醸造用ブドウの品種改良にも力を注いで、アメリカ系の「ベリー」とヨーロッパ系の「マスカット・ハンブルグ」を交配してマスカットベーリーAを誕生させたのです。


そんなマスカット・ベーリーAですが、今年7月には、日本固有の醸造用ブドウ品種として「甲州種」に続いて「葡萄・ワイン国際機構」に品種登録されました。その時に「マスカット・ベーリーA」の名で登録されたので、今後のワインの呼び名は「マスカット・ベーリーA」に統一されるそうです。現在「マスカット・ベリーA」という表記がラベルに使われているワインも、在庫がなくなり次第「マスカット・べーリーA」に統一されます。


さらに同じく7月には、世界貿易機関の協定により、フランス・ボルドーなどと並び、「山梨」という地名が国内初となる産地指定を受けました。県産ワインを海外輸出する際に、今まで「JAPAN」としか表示できなかったものを今後は「YAMANASHI」と表示する事が可能になります。これは県産ワインの認知度アップにもなりますし、ブドウ栽培やワイン醸造の活性化にもつながります。


今後、「山梨」というブランドの国際的評価がますます高まっていきそうです。ぜひ私たちもブドウやワインを率先してPRしていきたいですねconfident


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「やまなしINDEX」を放送後にホームページでもお聞きいただけます。

是非お楽しみ下さい!