2014年6月アーカイブ

今週のインデックスは…南アルプス邑野鳥公園 ホタル見ナイト


県内各地で美しいホタルの舞いがみられる6月。
今月の「やまなしINDEX」は、ホタルを特集しています。

今週お伝えするのは早川町、南アルプス邑野鳥公園で開催される「ホタル見ナイト」です。

南アルプス邑野鳥公園は、2.5ヘクタールの敷地内に野鳥観察ができる管理棟やオシドリ池、キャンプ場、キャビンなどの設備があり、付近では、早川町の鳥「ヤマセミ」をはじめ、「オオルリ」、「キビタキ」など年間約100種類の野鳥を観察することができます。

また公園には、動植物や早川の文化などに詳しいガイドが常駐。
人と自然とのつながりを体験するエコツアーを行い、自然の面白さ、大切さなどを伝えています。

そんな南アルプス邑野鳥公園では、毎年6月中旬から幻想的なホタルの光を楽しむ「ホタル見ナイト」が開催されます。
ナイトと言うだけあって普段は入園できない夜の南アルプス邑野鳥公園の人工の灯りのない池のほとりで、幻想的なホタルの光を楽しむことができます。

車道などから離れた静かな環境の中、ホタルの光りはじめの時間から観察します。ホタルが目の前を飛び交うので、小さなお子様でも楽しめます。


この「ホタル見ナイト」は野鳥公園のガイドがホタルの生態についてお伝えすることで、ホタルをはじめとした生き物に対する理解を深め、より自然を身近に、大切に思っていただくことを目的としています。

一般的にはあまり知られていませんが、ホタルが光るピークは、「日没30分後からのおよそ1時間半」です。そこで、「なぜこの時間だけ光るのか?」、「そもそもなぜ光るのか?」など、私たちが何気なく見ているこの光景が、ホタルたちにとってどれほど大きな意味を持っているのかを、ガイドがわかりやすく解説してくれます。

このホタル見ナイトは、7月6日(日)まで開催しています。
参加費は大人1,500円、こども800円です。時間は午後7時から8時45分まで。

事前の予約が必要で、当日の午後5時までに早川町営の宿泊施設「ヘルシー美里」へお申し込み下さい。お申し込み・問い合わせ先は 電話0556-48-2621(ヘルシー美里)までお願いします。

是非この機会に、美しいホタルの舞いを眺めながら周辺にある自然の大切さについて理解を深めてみてはいかがでしょうか?


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今週のインデックスは…ほたると水防の森


山梨市の「万力公園」
地域の憩いの場であるこの公園は、万葉集に詠われた植物100種類以上が生育する「万葉の森」としても知られています。緑豊かな園内には、様々な万葉植物が季節ごとに彩り豊かな表情を見せてくれます。

そんな万葉の森は度重なる水害を防ぐために造られた水防の森でもあります。

万力公園の北、笛吹川に突き出た独特の地形である「差出の磯」は、竜王堤、近津堤(ちかつてい)とならび、甲州三大水難所の一つに数えられてきました。

この辺りは江戸時代から明治時代にかけて何度も水害に遭い、その度にアカマツなどが植えられ、地元の住民たちの手により水防の森が形成されました。

笛吹川の反乱を防ぐために造られた森は、時代の移り変わりとともに遊歩道や噴水広場、動物広場などが備えられ、憩いの森に変わっていったのです。

時代の変化とともにホタルの舞う姿が少なくなっていた万力公園ですが、約20年前から地域の皆さんが、ホタルの舞う風景を取り戻そうと、子どもたちが参加して行われる「ホタルの幼虫放流会」などの保護活動を進めた結果、毎年6月中旬になると、「水辺の広場」を中心とした園内の小川で、たくさんのホタルが発生し、幻想的なホタルの乱舞を多くの人が楽しめるようになりました。


さて6月は土砂災害防止月間です。
水防の森が生まれたように、私たちが住む山梨県は、周囲を急峻な山々で囲まれているため、大雨が降ると、河川は急激に増水。土砂や石が流れ、災害が起きる恐れがあります。

土砂災害から身を守るために「日頃の備え」と「早めの避難」が合い言葉です。

万力公園でホタルを体感するとともに、先人たちが築いた水防の森で、防災意識を高めてみてはいかがでしょうか。


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今週のインデックスは…小田川のホタル


県内各地で美しいホタルの舞いがみられる6月。
今月の「やまなしINDEX」は、ホタルを特集しています。

今週お伝えするのは韮崎市「小田川のホタル」です。


韮崎市小田川地区、昔から藤井平5千石と言われる水の豊富な水田地帯で、かつてはいたるところでホタルの飛翔が見られていました。
しかし、水田の区画整理によって水路もコンクリート製に改修、豊かな水量を誇ったかつての小川は姿を消し、ホタルをはじめとした昆虫なども絶滅に瀕してしまいます。

「かつて自分たちが見た夏の宵にホタルが乱舞する幻想的な世界を子供達に見せたい」。
そんな思いから、地元の有志の方々の手で昭和61年に小田川ホタル愛護会が組織されます。

愛護会は源氏ホタルの養殖や生育環境の整備を行い、徐々にかつてのホタルが舞う川に戻っていきました。
また、地域の小中学校で、子供達にホタルの生態や保護の必要性などを講演し、意識啓発も図っています。

この活動が評価され、身延町一色地区のホタルと同じく、平成元年に環境省の「ふるさといきものの里100選」に選ばれています。


さらに小田川ホタル愛護会は、活動の成果としてのホタルを多くの人に見てもらおうと「小田川ホタル祭り」を始めました。

今年で26回を数えるお祭りは6月14日(土)午後6時から、小田川地区の柳原神社前広場で開催されます。韮崎道の駅などから会場までシャトルバスを利用できます。

お祭りは昔ながらのホタル籠作りなどのイベントが盛りだくさん。幻想的なホタルの乱舞を見ながらお年寄りから子供まで楽しめるイベントです。

ただし、ホタルは人工の光に弱い生き物で、産卵や繁殖に影響を与えると言われています。ペンライトや懐中電灯は使用しない、カメラのストロボは発光させない、カメラ背面の液晶パネルや、携帯電話のディスプレイなどの光が漏れないようにする、虫よけスプレーは使用しないなど、生育環境を守って鑑賞するように注意して下さい。


夏の訪れを告げるホタル。
ぜひ美しい光とともに、自然の豊かさと環境を守ることの大切さを改めて感じてみてはいかがでしょうかconfident


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先週のインデックスは…ホタルの里一色


県内各地で美しいホタルの舞いがみられる6月。
今月の「やまなしINDEX」は、夏の訪れを告げるホタルを特集します。

初回にお伝えするのは「ホタルの里 一色(いっしき)」です。

田園風景が広がる身延町一色地区では、地区内を流れる一色川沿いの数キロにわたって、全国でも珍しい「自然繁殖」によるホタルが観賞できます。


一色地区で鑑賞できるのはゲンジボタルで、例年5月下旬から6月中旬にかけて、多いときには数千匹が乱舞する様子が楽しめます。

一色地区は、自然発生したホタルが見られる場所としては東日本エリアで最大規模を誇り、県内外から訪れる多くの人を魅了しています。


ちなみに、一色地区でホタルが多く見られる条件は、


 ・曇っている(月明かりがない)

 ・蒸し暑くて風がない

 ・夜8時から9時頃(この時間帯が最も出ます。)

ということです。

今年のホタルの飛翔状況については、身延町商工会のホームページで確認できますので、お出かけの前にチェックしてみてはいかがでしょうか。


さて、近年では、毎年、多くのホタルが見られるようになった一色地区ですが、昭和40年代には河川の水質汚濁などによりほとんど見ることが出来なかったそうです。

しかしながら、かつてのようにホタルの飛び交う環境を取り戻したいと、昭和60年代に結成された「一色ホタル保存会」を中心とした地域の人々の長年にわたるたゆまぬ保護活動により、現在のようにホタルの時期には、美しい黄緑色の光が舞う様子が見られるまでになったということです。

こうした活動により、「ホタルの里一色」は、平成元年に「ふるさといきものの里100選」に選ばれています。


さて、ここで耳より情報です。

6月7日の土曜日、午後1時から身延町の一色ホタルの里駐車場において「一色ホタルまつり」が開催されます。

「ホタルの夕べコンサート」や日本航空高校「太鼓隊」の演奏、ほうとう・特産品の販売など楽しいプログラムが満載です。

心癒やされるホタルの観賞とあわせて、是非お出かけになってみてくださいhappy01


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