県立美術館「銅版画の詩人 追悼 深沢幸雄展」

今回のINDEX:県立美術館開館40周年記念特別展「銅版画の詩人 追悼 深沢幸雄展」
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今回のやまなしINDEXは、今年で開館40周年を迎える山梨県立美術館の特別展をについてご紹介します。県立美術館の学芸員、太田 智子さんにお話を伺います。
 
加藤アナ:「特別展「銅版画の詩人 追悼 深沢幸雄展」について教えてください。
太田さん:昨年1月に死去した深沢幸雄さんは、1924年に現在の富士川町に生まれ、長く日本を代表する銅版画家の1人として活躍されました。1000点を超える銅版画のほか、油彩画、陶芸作品、ガラス絵など数多くの作品を残しています。今回の特別展では、銅版画の代表作を中心に、ノートやスケッチブックなどの資料もあわせて紹介します。深沢さんは、宮沢賢治や中原中也といった詩人の詩も大好きだったのですが、自作の詩や短歌もたくさん残しました。そうした言葉の世界が、銅版画にもつながっています。作品と資料を一緒にご鑑賞いただくことで、多くの人に愛される深沢芸術の魅力に深く迫る、大変いい機会となっています。この特別展は10月8日までとなっています。ぜひ多くの方にご覧いただきたいと思います。
 
加藤アナ:9月11日からは、今年新たに収蔵したミレーの作品「角笛を吹く牛飼い」が一般公開されるそうですね?
太田さん:「角笛を吹く牛飼い」はミレーの中期の油彩画で、県立美術館としては70番目のミレー作品です。この作品は夕暮れ時の束の間の自然が見せる光の美しさが鋭敏な感覚で捉え、描かれています。9月11日から一般公開予定ですので、こちらもぜひご覧いただきたいと思います。
 
 
次回は「防災への取り組み」です。
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