山梨県立文学館

今回のINDEX:山梨県立文学館
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11月のやまなしINDEXは、ワインと芸術について紹介していきます。山梨県立文学館は山梨にゆかりのある文学者の資料を収集・保存し、展示・公開するとともに、広く文学に関する創作や研究の発表の機会を提供する文化活動の「場」として、平成元年11月3日に開館しました。常設展では、樋口一葉や芥川龍之介など、日本文学史に名を残す文学者たちの資料が数多く展示されています。今回は、11月25日まで開催している「歿後30年 草野心平展 ケルルンクックの詩人、富士をうたう。」について、山梨県立文学館 学芸課の伊藤夏穂さんにお話を伺います。
 
加藤アナ:「草野心平展」について教えてください。
伊藤さん:草野心平は「春のうた」をはじめとする蛙の詩で知られる詩人です。福島県で生まれ、17歳で単身中国に渡り、中国広東省広州の嶺南大学に留学しました。このときに持参した亡き兄の遺品であるノートに書かれた詩や短歌に触発され、詩を書き始めるようになりました。草野心平の作品には個性的なものが多くありますが、彼を魅了し、創作の重要なテーマとなったのが「富士山」だといわれています。
 
加藤アナ:今回の展覧会ではどんな展示が楽しめるのでしょうか?
伊藤さん:1968年に描かれた油彩《赤富士》や、自身の誕生日に富士山を訪れた帰りに河口湖で描いた《わが誕生日に 河口湖富士》など、様々な展示をしています。また、富士山来訪のエピソードや甲府南高校の校歌作詞など、山梨との関わりについても紹介しています。原稿、書、絵画、写真などおよそ250点の資料を通じて、草野心平の生涯と生命力溢れる詩の世界をご覧ください。
 
加藤アナ:今後のイベントについても教えてください。
伊藤さん:11月20日(火)の「県民の日」には、施設の利用料が無料になります。また、書庫見学や消しゴムすくい、バルーンアートのプレゼント企画も開催予定ですので、ぜひお越しください。
 
次回は「アートとワインのコラボ」です。
 
 
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今月はスペシャルなプレゼントがあります。番組のご感想を添えてご応募下さい。
 
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是非お楽しみください。