子宮頸がん検診のすすめ

今回のINDEX:子宮頸がん検診のすすめ
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12月のやまなしINDEXは、「健康」をテーマにご紹介していきます。みなさんは山梨県での死因第1位が「がん」だということを知っていますか?県では、今年3月「第3次山梨県がん対策推進計画」を策定し、がんの予防や検診受診率の向上などに取り組んでいます。今日は詳しいお話を、県福祉保健部健康増進課の小野千恵 さんに伺います。
 
加藤アナ:がんは早期発見が重要だと聞いたことがありますが、県内のがん検診受診率はいかがですか?
小野さん:がんは見つかるのが早ければ早いほど、治る可能性が高くなるので、がん検診で早期に発見することが重要です。平成28年度の県内のがん検診受診率は、胃がんや肺がん、大腸がん、乳がんはいずれも「第2次がん対策推進計画」の目標である50%を上回りました。しかし子宮頸がんは47.9%と全国平均の42.4%を上回ったものの、目標である50%を下回る結果となりました。
 
加藤アナ:「子宮頸がん」とはどの様ながんなのですか?
小野さん:子宮頸がんは子宮の入り口部分である子宮頸部にできるがんです。日本では年間10,000人以上が子宮頸がんにかかり、およそ3,000人の方が亡くなっています。子宮頸がんのほとんどはヒトパピローマウイルスの感染が原因で、ウイルス感染してから5年から10年の期間を経てがんになることが特徴です。また、子宮頸がんは20歳から30歳代の方が最も多く、近年は増加傾向にあるんです。子宮頸がんは感染してからがんになるまでの期間が長いため、がん検診によって発見しやすいがんと言われているんですよ。「自分には関係ない」と思わずに検診を受診して欲しいと思います。
 
加藤アナ:子宮頸がんの検診を受けていただくために県ではどんな取り組みをされているのでしょうか?
小野さん:県では現在、「子宮頸がん検診受診率の向上」に取り組んでいます。婦人科のクリニックが少ない地域などで検診を行っている子宮頸がん検診車を新しい車両にしました。車体には、「20歳になったら2年に一度の検診を」のキャッチコピーをラッピングし、目を引くデザインで、検診をPRしています。また、今年度から受診率の低い20歳から30歳代を対象に、県内の大学や工業団地で、女性スタッフのみによる、子宮頸がん検診車による無料検診を行っています。
 
次回は「フレイル予防」です。
 
 
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