フレイル予防

今回のINDEX:フレイル予防
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12月のやまなしINDEXは、「健康」をテーマにご紹介していきます。近年、介護予防のひとつとして注目が集まっているのが「フレイル予防」です。詳しいお話を、県福祉保健部健康長寿推進課の晦日一洋さん に伺います。
 
加藤アナ:「フレイル予防」ては、どういう意味なのでしょうか?
晦日さん:「フレイル」とは、「虚弱」を意味する英語「frailty」を語源として作られた言葉で、年をとって心身の活力が低下した状態を意味します。「フレイル」には、うつ、認知機能の低下などを指す「心理的・認知的フレイル」、閉じこもり、困窮などの「社会的フレイル」、老年症候群、慢性疾患などの「身体的フレイル」といった様々な面があり、多くのひとが健康な状態から「フレイル」の段階を経て、要介護状態に陥ると考えられています。一方で、適切な対策や支援があれば、生活機能の維持向上を図ることが出来ます。
 
加藤アナ:「フレイル」の状態かどうかをチェックする方法はあるのでしょうか?
晦日さん:「身体的フレイル」の特徴のひとつ、筋肉量の減少をチェックする方法として、「指輪っかテスト」があります。両手の親指と人差し指で輪を作り、利き足でない方のふくらはぎの一番太い部分を、力を入れずに軽く囲む。囲んだ際に両手の指の間に隙間ができると、筋肉量が減少している危険性が高いといえます。
 
加藤アナ:フレイルを予防するポイントはなんでしょうか?
晦日さん:フレイル予防には栄養・運動・社会参加の3つの対策が大切です。栄養のポイントは、タンパク質と水分をしっかりとること、バランス良く食べること、「噛む力」を維持するために定期的に歯科受診をすることの3つです。運動のポイントは、階段を使うことを意識する、いつもより少し速く歩くなど、少し多めに動くことを心がけることです。社会参加のポイントは、外出の頻度や時間を増やす、家族以外とも積極的におしゃべりすることです。また、現在、住民主体のフレイルチェックに取り組む自治体が全国に広まっています。県内では、笛吹市がこの取り組みを実施しています。フレイルチェックをしたことにより、意識的に運動を始められた方もいらっしゃるようです。
 
次回1月11日の放送は「やまなし美味しい甲斐」です。
 
 
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