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山梨銘醸株式会社

6月18日(月) 『キックス』内「やまなしをのもう」
山梨銘醸株式会社
常務取締役兼醸造責任者 北原亮庫さん


1750年(江戸寛延3年)、初代北原伊兵衛が、
白州の水に惚れ込み、甲州街道台が原で酒造業開始
それ以来、代々受け継がれてきた酒造り

今、日本酒は、革新的な時代、
伝統のある世界が、新しいことを許してくれる時代になった、
と、亮庫さんは語ります。
例えば、醸造。
これまで、杜氏さんが五感をフル稼働させ、仕込みの時期には住み込んで、
美味しいお酒を造り続け、伝え続けてきました。
しかし、山梨醸造は、亮庫さんが責任者となって、蔵元杜氏が酒を造ることで、
分かりやすく、働きやすく、
そしてそれが、新しいお酒が生まれる源にもなり、
数十年前には考えれれなかったものが、生み出されることにつながっています。

‘日本酒のスパークリング‘も、そのひとつ
食べ物が、多種多様になってきていることに加え、
泡需要が、年間を通して多くなっていることに着目
七賢スパークリングを造ろう!と・・・
伝統ある酒蔵が、せっかく泡に挑戦するなら、最高の造り方で・・・
と、スパークリング3部作の最初にリリースされた、
「山の霞」

地元山梨、北杜市、白州を、もう一度見つめ、考えていきました
山梨は、日本ワインの生産量、出荷量日本一
ワインには、スパークリングワインが当たり前にある
山梨はその技術を持っている、専門の施設もある
ということで、自ら甲州市にあるワインセンターへ行き、
製法、酵母の使い方など、一から教えてもらう、という行動に出ます
そこに日本酒でスパークリングを造るヒントがあるのではないか、
生かせることがあるのではないか、と。
試行錯誤を繰り返し、ついに完成したのがこの1本

瓶内二次発酵
シャンパンと同じ造り方で、日本酒の泡、‘七賢の泡’が出来上がりました。
山梨だからこそできた泡、でもあります。
自慢の1本です。
モスグリーンの瓶に、中のお酒の色味が合わさって、外観がまず美しい
お酒は澱を残してあって、にごりタイプ
ここがネーミングにもつながるところ
お米の旨味や甘味が澱から感じられ、
しかしきめ細かい泡のおかげでキレがあり
なんとも味わい深いスパークリング
乾杯の時に、おめでたい気持ちをさらに華やかにしてくれます
暑い時によく冷やして、日本酒の泡!
初めての方はびっくりするかもしれませんが、飲んでみると
嬉しい驚きと、美味しいという評価が、返ってくるそう

これからも、外に目を向けるのではなく、
地元の農家さんの協力のもと、地元の原料米と、
白州の水で、日本酒を造っていきたい、と話して下さいました。
宝物は足元にある、ということですね。

今、七賢でのお酒造りは、ようやく一段落、という時期だそう
こういう時は、現場の機械などの改修や微調整をしたり、
他のいろいろなお酒を飲んで、自分の立ち位置を確認したり、
楽しみながら、次のシーズンや、さらに先のことに考えを巡らせるのだとか。
この時代に「日本酒を造れて幸せ」と話す、亮庫さん
次の構想、頭の中にはどんなことが描かれているのでしょうか?

2018年6月20日 18:01