ジェネレーション
一日も早く、「元通り」の日常に戻ることを願ってやまない今日この頃。
新人研修中のこと。
僕「呼吸法の基本は腹式で、ほら、寝ているときって誰しも無意識にやってるでしょ?
んで、のどをしめないようにして麒麟の川島さんみたいな。ええ声をイメージするといいのよ。声楽家の出し方っていうのかな?響かせるように。あ、ほら、『もののけ姫』のテーマとか!」
新「あー、わかりました!でも、『もののけ姫』ってどんな曲ですか?」
どんな曲ですか…とな?ご存じない??あの世界のジブリの作品を???…は、僕の心の声。口にした瞬間に「やれやれ、そんなことも知らんのか今の子たちは」的な大人が言ってはいけないセリフになってしまうし、僕が言いたいのはそこではない。
この場合、『もののけ姫』を見たことがないというのが悪いのではなく、それが通じなかったことの方が衝撃。映画に関してはたまたまその作品を見ていなかっただけで、もしかしたらその子の方がたくさん本数を見ているかもしれないし、僕が知らない作品もきっと見ているだろうと思うので。
僕も社会人になって、「若いから」的なことを言われてきたので、まだ「そちら側」のつもりでした。が、とうとう、ついに…!援軍かと思っていた新人ちゃんから見たら、僕は「あちら側」の人になってしまうのねー…。だって、僕ら近辺の世代は、映画の内容を覚えていないまでも「はりつめた~」と口ずさめるはずだし、米良さんの声を聴いて、「そんな声だせるのか!!」と衝撃を受けているはずで…。
何が言いたいかというと、つまるところ「確かに時間は進んでいます」。
2020年6月4日 18:26