30代夫婦の新型コロナ感染確認(3月25日)

 県は24日夜、県内在住の30代夫婦の新型コロナウイルスへの感染が確認されたと発表した。県によると2人は今月21日に海外から帰国した。このうち女性は22日にのどの痛みを感じ24日から発熱した。また男性も24日から発熱の症状がありのどや頭の痛みを訴えているという。2人は24日に保健所に相談、帰国者接触者外来を受診しPCR検査の結果陽性が確認された。2人は到着した空港から自家用車で異動していて親族ら数人が濃厚接触者に該当する可能性がある。県は移動経路とともにほかに濃厚接触者がないか確認を急いでいる。県内で確認された新型コロナ患者は4人となった。
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山梨大医学部付属病院の武田病院長に聞く(3月24日)

新型コロナウイルスの正しい恐れ方について山梨大医学部付属病院の武田正之病院長に聞いた。武田病院長は山梨で感染者が少なくても「隣接する都市部で患者が急増すれば波及して医療崩壊が起こりかねない」とし今は警戒を緩めるべきではないとした。山梨大付属病院はこれまでにクルーズ船の乗客、乗組員7人と県内の男性2人を治療した。現在は髄膜炎を発症した県内の20代男性以外は回復し退院している。武田病院長は新型ウイルスについて「ほとんどが軽症だが突然悪化する恐れがあり持病がある人は特に注意が必要だ」と説明する。現在、県内では新たな患者が発生していないが隣接する東京で無症状の若者を含む患者が急増すれば県内にもすぐ波及し患者の爆発的な増加、「オーバーシュート」が起こりうる危険性があるという。県が県内での患者の発生を想定して作成した最悪のシナリオによると県は1日当たりの患者数を外来が2850人、入院が1530人、重症者は51人と見積っている。最悪の場合、県内の約4分の3の病床が新型コロナ患者で埋まる計算。効果的な治療薬がない中で医療崩壊を防ぐには多くの人間が病気への免疫を獲得するまで感染拡大のスピードをなだらかに保つことが重要だという。山梨大附属病院は感染の広がりに備えて東病棟の4階フロアを新型ウイルス専用とし内部の空気が外に漏れない陰圧室に改装した。これで最大20人の重症者の受け入れが可能になるが対応には限界もあるという。武田病院長は最後に夏場でも収束する保証はないとし手洗いやマスク着用を引き続き徹底するよう呼びかけた。
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来年度から学校再開へ(3月24日)

新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、文部科学省が、学校再開に向けた指針を公表した。山梨県内の学校は、新学期から、通常通り授業を再開する予定で、一部の学校は、補充授業の実施も検討している。萩生田文科大臣は、政府の要請で休校している小、中学校、高校などの新学期からの再開に向けて、教室などの換気の徹底などを柱としたガイドラインを公表し、都道府県に通知した。これを受け、長崎知事は対策に万全を期したうえで、新学期から学校を再開するよう県教育委員会に指示した。県教育委員会によると、今回の指示を受け、県内の公立学校は多くの小・中学校が6日または、7日から、高校は7日から、平常通り授業を再開する。各自治体は今回の臨時休校にともなう授業の未指導分について確認を進めていて、一部の学校は補充授業も検討している。一方、入学式については、感染防止対策のため、引き続き簡略化して行うよう呼び掛けている。
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観光業売り上げ 286億円減少(3月23日)

長崎知事は新型コロナウイルスの感染拡大で、県内観光産業の2~4月の売り上げが前年より286億円減少するとの推計結果を示した。県は業界団体が実施した影響調査結果を基に新型ウイルスの影響で大幅に客足が落ち込んだ今年2~4月の県内の観光消費額を独自に推計した。その結果、今季の売り上げの推計額は473億円余りで、759億8500万円だった前年同期より286億円減少する見通しであることが分かった。県は滞在型旅行商品を販売する県内の業者に1人一泊最大5千円の支援を決めていて、県内産業を守り復興につなげたい」としている。
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新型コロナウイルス対応 県が補正予算計上(3月18日)

山梨県は、新型コロナウイルスの影響を受けた企業などに対する緊急支援策を盛り込んだ総額15億円の一般会計補正予算案を発表した。PCR検査を実施できる医療機関を増やすための助成費用も計上した。補正予算案は、長崎知事が18日、会見を開き、明らかにした。予算案では、宿泊キャンセルで打撃を受けている旅行事業者が滞在型旅行商品を販売する際、最大5千円を助成する費用や、低所得者を対象に、生活資金最大20万円を貸し付ける費用などを盛り込んでいる。一方、PCR検査ができる医療機関が検査装置を増やす際に整備費を全額助成する方針も示した。また県内で感染者が急増した場合、必要に応じて臨時の医療施設を開設し、最大で1550人の入院受け入れを目指すとしている。予算案の総額は15億円で、2月定例県議会最終日の23日に提出する方針。

 

休校中の子どものケア 専門家は(3月18日)

多くの学校では、今も休校が続き、子どもたちが自宅で過ごす時間も増えている。今回の休校が子どもに与えるストレスや、より良い過ごし方を専門家に聞いた。 山梨大学の教育学部長で、子どもの心身の発育や運動能力を研究している中村和彦教授は、突然の休校で友達と会えなくなることに加え、感染拡大に伴う保護者の不安が伝わり、子どもの心理的なストレスは大きくなると指摘する。中村教授は「子どもだけでなく大人も一緒で、不安を抱えている家族で話し合い乗り越えてほしい」「僕だったら本を読んでもらう」「授業がなくても学べることはたくさんある」と語る。さらに自宅に長時間いると会話が少なくなり、行動も限られるため感染リスクの低い公園などに外出することを勧めている。また、自宅の中でもできる遊びを考える楽しさも強調する。中村教授は、家族で話し合いながらこの異常事態を乗り越えてほしいと呼びかけている。

 

新型ウイルス相談件数は延べ818件(3月18日)

山梨労働局の特別相談窓口に寄せられた新型ウイルスに関する相談件数は、延べ818件に上り、解雇・雇止めの相談も16件寄せられていることが分かった。山梨労働局によると、今月16日までに寄せられた相談件数は、延べ818件で、内訳は事業主からが375件、一般の労働者からの相談が128件だった。売り上げが減少した場合などに従業員の雇用を維持した企業が対象となる「雇用調整助成金」や「休業」に関する相談が599件で最も多い一方、今月上旬以降解雇・雇止めの相談も16件寄せられている。また、内定取り消しの相談も複数寄せられているという。相談の受け付けは平日の午前8時半~午後5時15分までとなっている。

 

県内の相談窓口

一般的なご相談は、「新型コロナウイルス感染症専用相談ダイヤル」

TEL 055-223-8896
FAX 055-223-1499
※午前9時から午後9時(土日・祝日も実施)

 

新型コロナウイルスの感染が疑われる方のご相談は「帰国者・接触者相談窓口」

  TEL FAX 管轄地域
中北保健所(地域保健課) 055-237-1403 055-235-7115 甲斐市、中央市、昭和町
中北保健所峡北支所(地域保健課) 0551-23-3074 0551-23-3075 韮崎市、南アルプス市、北杜市
峡東保健所(地域保健課) 0553-20-2752 0553-20-2754 山梨市、笛吹市、甲州市
峡南保健所(地域保健課) 0556-22-8158 0556-22-8159

市川三郷町、早川町、身延町、南部町、富士川町

富士・東部保健所(地域保健課)? 0555-24-9035 0555-24-9037

富士吉田市、都留市、大月市、上野原市、道志村、西桂町、忍野村、山中湖村、鳴沢村、富士河口湖町、小菅村、丹波山村

甲府市保健所(医務感染症課) 055-237-8952 055-242-6178 甲府市

 

長崎知事の記者会見動画

3月8日(日)「新型コロナウイルスに関連した肺炎患者の追加情報」

 

3月7日(土)「県内感染者2例目の発生について」

 

3月6日(金)「県内初の感染者を確認」

 

予防・エチケットについて

予防

手洗いやアルコール消毒が有効です。

 

3つの咳エチケット

(引用:山梨県HP「(参考)感染症予防の基本」)

 

咳をしている人は咳エチケットが必要です。

 

・マスクがあればマスクで口と鼻を覆う。
・マスクがなければ、咳をするときはティッシュ・ハンカチで口と鼻を覆う。
・何もないときは衣服の袖で口と鼻を覆う。
※手は使わないようにしましょう。

 

相談や受診の目安は?


37.5℃以上の熱など、風邪のような症状が4日続いたら、窓口への相談やお医者さんの診察を受けてください。
高齢者の方や持病がある方は、症状が2日程度続いた場合、強いだるさ、息苦しさを感じる方はすぐに、相談・受診することをおすすめします。

 

厚生労働省・山梨県・山梨県立中央病院(HP)

新型コロナウイルス感染症について(厚生労働省)

新型コロナウイルス感染症に関する総合情報(山梨県)

新型コロナウイルス感染症に関する重要なお知らせ(山梨県立中央病院 2020.3.3)

新型コロナウイルス感染症COVID-19について ~ウイルスのお話とホームケア~(山梨県立中央病院小児科)

 

山梨県新型コロナウイルス対策(山梨県公式Twitter)