2010年12月アーカイブ

きょうのインデックスは・・・「ダイヤモンド富士」



shineダイヤモンド」も「fuji富士山」もどちらも好きな石河アナですが、きょうはちょっと違います。

「ダイヤモンド富士」とは、富士山頂付近で、太陽の光がダイヤモンドのように輝く様子。
ご覧になったことはありますでしょうか?とても幻想的な光景ですよねconfident

毎年、お正月には、初日の出の「ダイヤモンド富士」スポットとして、南巨摩郡富士川町の(旧増穂町)高下(たかおり)地区がよく紹介されますが、実はダイヤモンド富士は季節に関係なく、1年中どこからかは見ることができます。

また、朝だけではなく、日没時の太陽が富士山頂と重なる光景も、同じく「ダイヤモンド富士」と呼ばれています。しかし、やはり冬場の朝は空気が澄んでいるので、きれいに見られるのはこの時季が多いようです。


朝は苦手なのでcoldsweats01日没のチャンスを目指して、この時期「日没のダイヤモンド富士」を見ることが出来るという山中湖村・花の都公園を目指しました。

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いざ出発!rvcar

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到着してみると・・・。cloud分厚い雲がweep・・・残念! 

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たぶんこのあたりに富士山が!? リベンジを誓う石河でしたbearing


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晴れた日の花の都公園付近からは、この様な富士山が見えます。


日の出の「ダイヤモンド富士」ですが、元日くらいまでは、富士川町の高下(たかおり)や富士河口湖本栖の竜ヶ岳などで、また日没では花の都公園付近で見ることが出来ます。

今後のビューポイントは、「富士の国やまなし」のHPに掲載されていますので、チェックしてみてください。

「富士の国やまなし観光ネット」のホームページはこちらです。


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山中湖の湖畔から見た、日没時の「ダイヤモンド富士」

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水面に反射した光も幻想的ですねlovely
 

日没時の太陽が、富士山の頂上ではなく、斜面を転がるように見える現象を「コロコロ富士」と呼んだり、また、 「ダブル富士」「キャッツアイダイヤ」といった現象も人気があるそうです。
いろんな現象をぜひ楽しんでください。


今年の更新は今回が最後となります。
ラジオをお聴きくださったり、ブログをご覧頂き、ありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。

では素敵なクリスマスをお過ごしください。
そして、よいお年を!

きょうのインデックスは・・・「無尽」


無尽・・・山梨ではよくear耳にしたり、eye目にする言葉ですね。
東京出身の石河アナは、山梨に来て、「これって何のこと?」と思ったそうです。

“無尽”とは、何人かが集まって、定期的にお金を払い込んで、必要な人に集めたお金を融通する金融の形。 

鎌倉時代に登場した庶民がお互いに助け合うシステムで、江戸時代に入ると全国に広がりました。 
明治時代には、営業を目的とした無尽業者も誕生。大きくなった一部の無尽会社は、後に相互銀行へと発展していきました。
一方、庶民の無尽は、銀行や信用金庫などの近代的金融機関が発達するにつれ次第にその姿を消していきましたが、ここ山梨では、 個人的な集まりの“無尽”は衰退しなかったそうです。

特に、戦後の物やお金がない時代には、高価な書籍を購入するために月掛け5千円で金銭を融通し合うものや、台所の改善やtaurus乳牛の導入のための無尽もあったとのことです。

また県内には、金銭ではなく、物品を融通しあう“無尽”もかつては存在して、茅(かや)を毎年一定量出し合って、一軒ずつ順番に屋根を葺き替えていく“茅無尽”があったり、ある一軒が風呂を炊いて、その風呂に近所の人が入りあう“風呂無尽”もあったそうです。

今では想像もつかないくらい、ご近所が助け合っていたんですね~confident

山梨のお年寄りの健康寿命が長いのは「無尽」もその秘訣の一つといわれています。
仲間と繋がって、コミュニケーションをとることが健康に良いそうです。


現在では、“無尽”のことを「飲み講」などと言って、お金を融通する場(競り合って落とす場)ではなく、仲間が集まって開く宴会を指すことが多く、年に一度の旅行のために積み立てるairplane旅行無尽」も多いのではないでしょうか?


さて、年末が近づいて“無尽”の忘年会も多いと思います。お酒の席で心配なのが飲酒運転です。

山梨県の、今年、上半期(1~6月末)における人口10万人当たりの飲酒運転事故発生件数は、全国ワースト2位。飲酒運転による取り締まり件数は、10月末時点で379件と、去年よりも増えています。

個人差もありますが、例えば、beerビール中ジョッキ(500ml)を三杯ほど飲んだ場合、アルコール分解には12時間かかるそうです。飲酒した翌日でも、自分では二日酔いではないと感じていても体の中にはアルコールが残っている場合があって、とても危険ですdanger

県では、「年末の交通事故防止県民運動」「飲酒運転しない・させない山梨」キャンペーンを実施し、ハンドルキーパー運動の推進などにより、悪質・危険な飲酒運転の根絶を呼びかけています。

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飲酒運転は、まわりの多くの人を悲しみに巻き込んでしまう「悪質な犯罪」に繋がります。
山梨の“無尽”の風習を楽しみ続けていくためにも、飲酒運転をみんなの力で根絶させましょう!

きょうのインデックスは・・・「増穂のゆず」


この時期“旬”を迎えるゆず
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鍋や湯豆腐の薬味、砂糖漬け、「japanesetea柚子茶(湯)」、そしてお風呂に入れたりと大活躍dash
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「モモ・栗3年、柿8年。梅はすいすい13年、ユズの大馬鹿18年」などと言われるようにゆずは成長が遅く、実ができるまでに10数年かかってしまうそうです。なので、その期間を短縮するために、カラタチなどの台木に接木して、数年で収穫出来るようにしているものもあるそうです。


ゆずは、柑橘類の中で、ビタミンCの含有量はscissorsトップクラス。
ユズ湯は、心身の疲労回復、ヒビやアカギレなどの肌荒れ、風邪の予防のほか、リラックス効果、利尿促進、肩こり、筋肉痛予防などの効果があるとい言われています。

また成人病の予防などにも効果があるペクチンも多く含まれていることから、run健康食品としても注目されているそうです。

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県内のゆずの産地といいますと、富士川町の旧増穂地域。
特に小室(こむろ)・高下(たかおり)地区で盛んに栽培されています。(穂積地域)

この地域でのゆず栽培の起源ですが、「増穂町史」によりますと、一説では、この地区にある「あじさい寺」として知られる「小室山妙法寺」で、ゆずが精進料理に使われ、その種を蒔いて広めたと言われています。

ゆずの多くは標高600メートルの斜面にある畑で栽培されていて、小室・高下地区はsun日照量が多く、気温差が大きいため、そこで採れるゆずは皮が厚くて柔らかくて、着色もよく、香りが強いことが特徴です。

また、この地域では、ほとんど接木せず、実ができるまでclock十数年かけて収穫されているそうです。


近年、この地域でも高齢化が進んで、収穫できないゆずが増えたり、サルによる食害なども多発しているそうです。この状況を解消するため、収穫ボランティアを募集したり、ゆずの木のオーナー制を導入するなどして、“産地”paper守り続けています。


特に、平成19年からは、地元のschool県立増穂商業高校の生徒などが中心となってゆずを使った商品のプロデュースや収穫の手伝いなどを行っています。

その商品の一つ「ゆずのマドレーヌ」
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菓子製造販売の「清月」と増穂商業高校生が共同開発したそうです。
このマドレーヌ、生地にはゆずが練りこまれていて、袋をあけると、いい香りがたちこめ、食べると、甘みとゆずの酸味のマッチングがおいしいlovely

地元では、今年度は新たに、 「ゆずマーマレードづくり」や、ゆずを使った「化粧水づくり」などのイベントも開催されたそうで、今後も楽しみです。


これから本格的な冬になりますが、「ゆず湯」で温まって乗り越えましょうねhappy01

インデックスは・・・「バイオマス」


聞いたことはあるけど、なかなか説明が出来ない言葉ではないでしょうか?

「バイオマス(Biomass)」とは、生物資源(bio)の量(mass)を表す概念で、
「再生可能な生物由来の有機性資源で、化石資源を除いたもの」と定義されます(難しい・・・coldsweats01)。

簡単に言うと、家畜のし尿や生ゴミ、木くずなど、動物や植物から生まれた再生可能な資源のことです。石油など化石資源ではないのがflairポイントです。


バイオマスの例としては、

サトウキビや、ひまわり油(廃油)などから自動車や耕耘機等の燃料を作る
「バイオエタノール燃料、バイオディーゼル燃料(Bio – Diesel - Fuel = BDF)」

木材を製材するときに出る「おが屑」や「鉋屑(かんなくず)」を固めて作る「ペレット燃料」

また、従来より行われている、畜糞を分解し、有機肥料・飼料を創り出す「ズー・コンポスト」などがあります。

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ヒマワリの種や菜の花の種などから油を抽出


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廃油から作ったBDFでcar車を走らせます(写真は北杜市の公用車)


今まで捨てたりしていたものが、エネルギーなどに生まれ変わっているんですねhappy01

clover植物などが原料なので、持続・再生可能。枯渇することがありません。
しかも、長く使えば地球温暖化の原因とならないエネルギーや材料として注目されています。

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生ゴミ処理機


政府では、循環型社会形成や、農山村の活性化等の観点から、「バイオマス・タウン構想」をすすめていて、山梨県からは、早川町、山梨市、笛吹市、韮崎市、道志村の5市町村が指定を受けています。

「山梨市」では、果樹栽培と山林を活用して、剪定枝などをはじめとした木質系バイオマスの燃料利用などを計画。

「韮崎市」は、使用した食用油の飼料化や、市内のschool小中学校等に設置された生ごみ処理機による堆肥化によって、環境保全型農業の推進等が図られてきています。

「道志村」では、間伐材などを利用した燃料チップ、バイオエタノール等を製造するための変換施設を段階的に整備しています。

バイオマスとして利用可能な発生源の種類はとても多く、林業、農業、畜産業、紙・パルプ産業、生ごみなど、多岐にわたります。 
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山梨県でも、山梨大学と県・市町村及び産業界等で構成する協議会で、
「山梨県木質バイオマス推進計画」を策定し、バイオマス利用を推進しています。

山梨県のホームページでは、木質バイオマスについて詳しく掲載されています。

山梨県のホームページはこちらです。


もしかすると、山梨はエネルギーのshine宝庫!?

例えば果樹王国山梨では年間およそ27,000トンも剪定した枝が発生するそうです。
これを集める仕組みが出来、利用できると、すごいですよねwink


可能性やメリットが大きい「バイオマス」
初期投資の高さなどの課題もあるそうですが、課題を早く乗り越え、環境にやさしい循環型社会が訪れるといいですね。

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