2011年5月アーカイブ

きょうのインデックスは、 「御勅使川(みだいがわ)」



甲府盆地西部を流れる富士川水系の1級河川、御勅使川。
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早川町と旧芦安村の堺にある巨摩山地を水源として、下流に向かって広大な扇状地が形成されています。
川の長さは18.8キロメートル。長さは短いですが、勾配は2.7%にも及ぶ日本屈指のwave急流です。


当時、御勅使川は「みでい川」と呼ばれていました。
一説には大雨が降ると水が出る、水出る川、「みでい川」からきたと言われています。

山梨県の水害の歴史は古く、御勅使川は、平安時代初期の825年に氾濫し、
甲府盆地に大きな被害をもたらしました。
その被害状況を当時の甲斐の国の国司「分屋秋津(ふんやのあきつ)」が朝廷に報告。
朝廷からの勅使(使者)が来て、水防を祈願したことから「御勅使川」になったとも言われています。


戦国時代になって、武田信玄が甲府盆地の治水工事を行ったことは有名ですよね。

1541年、信玄が21歳の時、甲斐の国主となり、その翌年、御勅使川が氾濫。
甲府盆地が一面、河原化したと言われています。

それを目の当たりにした信玄は、治水事業の必要性を感じ、「信玄堤(しんげんづつみ)」をはじめ、流れを分流させ力を弱める「将棋頭(しょうぎがしら)」、扇状地の一番上の方で流れの方向を変える「石積出(いしつみだし)」などの工事を行い、人々を水害から守りました。

これらの「御勅使川旧堤防」は、2003年、国の史跡名称天然記念物に指定されています。


さて、毎年5月は水防月間、これからrain梅雨やtyphoon台風シーズンを迎えるにあたって、
今年も富士河口湖町の八木崎公園で「山梨県水防訓練」が行われました。
  
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また6月は、土砂災害防止月間です。
梅雨の長雨や集中豪雨による土砂災害に備えるため、県では、小学生を対象とした砂防移動教室や、住民参加による実働避難訓練を6つの市と1つ町で行ないます。
 
山梨県は周囲を急な山々で囲まれているため、急流河川が多く、地質も脆弱なため、台風や集中豪雨などにより土砂災害が起きる恐れのあるdanger危険な場所がたくさんあります。

人々の命や財産を守るために行われてきた治水砂防事業。
災害から身を守るためには、早めの避難、そして普段からの心がけも大切ですねconfident



最後に、山梨県からのお知らせです。

県では「やまなし節電県民運動」を展開しています。
県民の皆様には、一層のご理解とご協力をお願いします。
詳しくは、山梨県ホームページをご覧ください。

県民一丸となって頑張りましょう!

山梨県のホームページはこちらです。


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きょうのインデックスは、 「武川米」


今年も、田植えの季節がやってきましたhappy01

今回のインデックス、「武川米」
ご存知の方も多いと思いますが、
北杜市白州町から御勅使川までの釜無川右岸で穫れるお米を指して呼ばれています。

また、北杜市武川町内で穫れる「農林48号」のみを指して呼ばれることもあるそうです。


この「武川米」、名前の由来はとても古いんです。

平安時代末期から鎌倉時代にかけてこの地域を治めていた「武田信義」が、
領地で穫れたお米を「武川米」と名付けたことが始まりといわれています。

なんと800年以上も前に「武川米」という名称があったんですねcoldsweats02

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さて、「武川米」といえば美味しいお米として知られていますよね。
特に「農林48号」は、その流通量の少なさなどからshine幻のお米」として、全国的にも有名ですflair

「農林48号」は、戦後間もないころ国内の農業試験機関で開発されました。
食味や収穫量の効率の良さが評価され、一度は山梨県でも推奨品種に指定されたんです。

しかし、病気に弱いことや1等米の割合が低いことなどから、
昭和36年に推奨品種の指定が廃止され、その結果ほとんどの農家が別の品種に変えていったのです。

ただ、この「農林48号」、とても食味がよいということで、旧武川村では、栽培を続ける農家がわずかに残り、近年「幻のお米」として脚光を浴びることになったのですconfident

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(財)日本穀物検定協会が毎年実施している「米の食味ランキング」では、
峡北産のコシヒカリが平成17年から5年連続で、「特A」の評価を獲得。
有名な新潟県魚沼産のコシヒカリと並べて称されるようになりましたscissors

私も普段、武川米を食べるんですが・・・
やっぱり美味しいですよね~lovely

1粒1粒に艶があって、噛めば噛むほど甘みが際立ちます。
時間が経っても味が落ちせず、収穫時の味が楽しめるのも特徴の一つですよねnote

お米は、毎日食べる大切なriceball主食。
私たちの、身近なところで穫れたお米が人気を得るのはとても嬉しいことですよねhappy01

そして、山梨が「米どころ」として、upますます全国での地位を確固たるものになるよう、
皆さんも県産米を自慢してください。

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きょうのインデックスは、 「甲州金」


私たちが、生活していく上で欠かせないお金。

我が国の貨幣制度の基礎を作ったのは、
山梨県が誇る戦国武将・武田信玄であったことをご存知ですか?


大昔、人は、物々交換でお互いにほしい物を手に入れていました。
しかし、いつもお互いのほしい物が一致するとは限りませんthink

そこで、交換の仲立ちとなって活躍したのが、誰もがほしがる「金」「銀」「銅」を使った貨幣でした。
武田信玄は、中国ですでに定着していた貨幣制度を参考にしながら、「甲州金」を基に四進法および二進法による計数貨幣を考案しました。

戦国時代に入ると、取り分け、「金」は軍資金としても重要視されたため、各地の大名は金山の採掘に励み、鉱山のimpact争奪戦も繰り広げるようになりました。

金の鉱脈は静岡―糸魚川構造線などの周辺地域に分布していて、
山梨県内の金山は、現在、甲州市、韮崎市、身延町、早川町などで確認されており、
ここから採掘した金によって甲州金制度が確立したといわれています。

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甲州金は、武田氏の戦略・戦術を記した「甲陽軍艦」によりますと、
「碁石金(ごいしきん)」とも呼ばれた金の粒で、
最初は、刻印もなく、むしろ貨幣というよりも軍用金や恩賞に使われた特別な価値をもった「もの」であったとされています。
この時代、いつ起きるか分からない戦いにも運搬が簡単で、どこでも通用することから絶大な効果があったとされています。

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江戸時代に入り、徳川幕府は、優れた甲州金の計数方法を江戸の貨幣制度に取り入れ
新しい貨幣制度を制定しました。統一貨幣制度を制定した江戸時代においても、甲州金は、例外的に、当時の甲州国内に限り使うことができました。
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ちなみに、「太鼓判を押す」の慣用句には諸説ありますが、
太鼓判とは、甲州金の縁に施された太鼓の皮止めに似た装飾のこと。

金が削り取られることを防ぎ、価値を保証する目的で付けられたことから、
太鼓判を押す、確実さを保証するという意味が生まれたと言われています。

山梨で生まれた文化が生活の中にも根付いているんですね~happy01

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さて、「甲州金」や「計数貨幣制度」のみならず、山梨県には全国に誇る文化や伝統が数多く存在します。

これら特色ある文化を全国に向けて発信することなどを目的に、文化の国体ともいわれる
国民文化祭の開催が予定されています。

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平成25年の開催に向けての準備が進められており、現在、「応援事業」や「イメージソング」の募集などが行われています。

詳しくは、webサイトで「山梨」「国文祭」で検索してみてください。

富士の国やまなし国文祭イメージソングの募集のHPはこちらです。

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きょうのインデックスは、 「南部茶」


japanesetea新茶の美味しい季節となりましたhappy01
温暖な気候に恵まれ、美しい森林地帯が広がる、ここ南部町は、
この時期を代表する「南部茶」や「たけのこ」などの名産地です。

5月に入り、出荷の最盛期を迎えている南部町ですが、町全体で年間の出荷量は、およそ270トン。
県下最大のお茶の産地です。

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さて、皆さん、山梨県南部にお茶の名産地ができたわけをご存知ですか?

この南部地域、かつては桑畑だったんです。
養蚕の衰退とともに、静岡に近く、温暖な気候でrain降水量も多いという特性を生かして、
お茶の栽培を始めました。

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他の地域に比べて、栽培面積が比較的小さい南部町ですが、その分手間をかけて品質の高いお茶を育てています。特に夏場の草取り、これを欠かすといいお茶はできない、といいます。


南部で作っているお茶の種類は、「やぶきた茶」です。
やぶきたは、明治から昭和の初めにかけて杉山彦三郎が選抜したflair優良品種です。

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このお茶の特徴は、深い香りと柔らかい舌触り。
しかも柔らかさの中に、お茶特有の渋みもしっかりと味わえますwink

また、渋みの元になるカテキンの量が多いのも特徴のひとつ。
カテキンは、殺菌作用、抗酸化作用があり、heart体にとても良いと言われます。


ここで、地元のお茶農家の方に好まれる、カテキンを生かした独特の飲み方をご紹介しましょう。

それは、葉や茎の形が一部残るお茶の粉をこさないで、そのまま水で溶いたもの。
爽やかでほんのり甘い香りがふわ~と広がりますnotes

こちらは、お茶そのものを味わうことが出来、栄養も豊富なので、
sun夏の農作業の時期によく飲まれています。

南部の初夏の香りは、地域の特性を知り尽くし、大切に守ってきたからこそ味わえるもの。
ぜひ地元、山梨の南部茶をみなさんにも味わっていただきたいです・・・confident

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最後に、山梨県からのお知らせです。

現在、県では「やまなし節電県民運動」を展開しています。

東日本大震災の影響で、電力供給不足が生じています。
夏場は電力需要がピークになり、より深刻な電力不足が予想されます。
県民の皆様の、節電に対する一層のご理解とご協力をお願いします。

県民一丸となって、この危機を乗り越えましょう!

詳しくは、山梨県ホームページをご覧ください。

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