2012年12月アーカイブ

今週のインデックスは・・・ミレーの美術館 


昭和53年開館の山梨県立美術館
皆さんご存知のとおり、ミレーの美術館として、県内外そして世界的にも有名です。

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ミレーの代表作、「種をまく人」「夕暮れに羊を連れ帰る羊飼い」などは、
その名前を聞いただけで、作品が頭に浮かぶ方も多いのではないでしょうか。

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ジャン=フランソワ・ミレー
《種をまく人》 1850年
山梨県立美術館所蔵
 



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ジャン=フランソワ・ミレー
《夕暮れに羊を連れ帰る羊飼い》 1857-60年
山梨県立美術館所蔵 




19世紀に活躍したフランスの画家ジャン=フランソワ・ミレーは、
風景や農民の生活を中心に描く「バルビゾン派」と呼ばれる画家の一人です。

バルビゾンというのはフランスにある村の名前で、多くの画家がここに住み、
風景画などを中心に創作活動を行っていました。
ここで活動する画家を「バルビゾン派」と呼ぶようになりました。

ミレーも、1850年頃から、このバルビゾン村に滞在し、創作活動に励みました。


県立美術館では、ミレーの作品を精力的に収集し、
開館時2点だったミレー作品は、現在では約70点を超えるまでになっています。

世界的に見ても、ミレー作品の所蔵が多いことから、
「ミレーの美術館」と呼ばれるようになりました。


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県立美術館では、所蔵しているミレーの作品約70点を一挙に展示する
「ミレーコレクションの全て」年明け1月2日から開催します。

所蔵するミレーの作品全てを展示するのは今回が初めて。


ミレーといえば農民の生活、特に農作業などの作品が多いように思われがちですが、
普段の生活のちょっとした様子も数多く作品に残しています。

子育ての一場面だったり、動物にえさを与える場面だったり・・・、
なんだかちょっとホッとするような温かい作品も多いんです。


またコレクションの中でも、色鮮やかなパステル画は必見です。

ミレーの絵と言うと、「種をまく人」のように、厳しい農作業を落ち着いた色調で描かれた作品ばかりというイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか。

明るい雰囲気のパステル画を鑑賞することで、ミレーの新たな魅力を発見できるかもしれません。


これらパステル画をはじめ、油彩画以外の作品は、保存上の事情から長期間明かりに当てておけないので、
展示の機会が限られています。
次回の展示はいつになるかわかりませんので、必見です。


県立美術館が所蔵するミレーの作品を一挙に公開する「ミレーコレクションの全て」

「ミレーの美術館」の真骨頂を、皆さんも体験してみてください。


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「やまなしINDEX」を放送後にホームページでもお聞きいただけます。

是非お楽しみ下さい!

 

今週のインデックスは・・・ 富士の国やまなし国文祭 


いよいよ「富士の国やまなし国文祭」の開催まで1カ月を切りました。

国文祭は昭和61年から毎年、全国の都道府県の持ち回りで行われていまして、
今回の山梨県での開催で28回目を数えます。

「文化の風とあそぶ~みつめる・こえる・つなげる」をテーマに
来年1月12日(土)~11月10日(日)まで開かれます。

大会のイメージソングは「チャイルドフッド」「私の好きな街」という曲ですnote
 

詳しいお話を、
第28回国民文化祭 山梨県実行委員会事務局 萩原憲二さんに伺いました。


今回は、四季を通じて山梨の魅力を満喫していただくため、
国文祭の開催史上初めての通年開催

総合プロデューサーに宝塚歌劇団を迎えました。
宝塚歌劇団の創業者は韮崎市出身の小林一三さんなんです。


四季ごとにテーマを設けてステージパフォーマンスが行われます。

snow冬は、音楽・演劇を交えた創作総合舞台の披露や道祖神をテーマとしたフォーラム

cherryblossom春は、信玄公祭り甲州軍団出陣に合わせた華やかな国文祭記念パレード

wave夏は、世界文化遺産登録が期待される富士山麓で歌と踊りのサマーカーニバル

maple秋は、宝塚歌劇団の構成・演出によるミュージカル

が予定されています。


年間を通したイベントには「やまなしフットパス」や、「やまなし造形遊び」
「まちなかステージ」「やまなし食のカレンダー」を県内各地で毎週末に実施していきます。

市町村ごとには、地域の伝統行事や自然を活かした特色あるイベントなどが行われる予定です。


国文祭はわたしたちも一緒に参加して盛り上げるイベントです。
国文祭ホームページには様々な募集情報が掲載されています。

国文祭ホームページ はこちらです!


国文祭を契機に山梨の文化を発信し、全国の皆さんに山梨の魅力を伝えていきたいですねhappy01



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今週のインデックスは・・・新山梨県立図書館かいぶらり
 


新しい山梨県立図書館「かいぶらり」がオープンしてちょうど1カ月が経ちました。

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「かいぶらり」という愛称は
誰もが気軽にぶらりと立ち寄れる図書館であってほしい
という想いから名付けられました。

甲府駅北口を降りてすぐ、公共交通機関に恵まれた絶好の場所にあります。

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建物は地上4階、地下1階建て。
外観はガラス張りでとても開放的。
天井は高く、外からやわらかい光が降り注いで、そこにいるだけで安らいだ気持ちになります。

床面積は前の図書館の2.5倍。とても広くなりました。

また、環境への配慮もしっかり行われていて、各都道府県が所有する図書館の中で最大規模の太陽光発電パネルが設置されています。 

そして、蔵書数は60万冊
なんと前の図書館より11万冊も増えました。

絵本・児童書は約11万冊山梨関係の資料約7万冊もあります。
まさに子供から大人まで、すべての県民が親しみを感じられる図書館になっています。


さらに、貸し出し手続きで時間をかけないように、書籍にはICタグを導入
自動で処理できるようになりました。とても簡単で便利です。


実際に使っていらっしゃるみなさんに感想を伺うと、
「きれいで使いやすく、本当に出来て良かったと思う」
「とても使いやすい」
「勉強が快適に出来る」
「人が伸び伸びと集まれる場所」
とのこと。

平日の日中、窓際に年輩の方がゆったりと本を読んでいる姿を見かけました。
みなさんの憩いの場所になっているようですconfident 


館内にはカフェも併設されていて、cafeコーヒーを飲みながら借りた本を読んでくつろぐ事もconfident

さらに、交流スペースなども整備されて、読書だけでなく様々な文化活動やイベントの場としても活用できます。


これから年末にかけて、教養セミナーやクリスマスコンサートといったバラエティに富んだ催しが目白押しですので、ぜひ山梨県立図書館のホームページをチェックしてみてください。

山梨県立図書館のホームページ はこちらです。


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県民の新たな文化の拠点として整備された新県立図書館「かいぶらり」。
これからもっともっと成長・発展していくように、ぜひ多くのみなさんにご利用いただきたいですねhappy01



flair かいぶらり教養セミナー「アイメイト(盲導犬)をまなぶ」
  12月16日(日)13:30~ 交流ルーム102 アイメイト協会協力
   定員30名 事前申込みが必要
   FAX、ハガキ、E-mail、サービスカウンターでお申込み
   (住所、氏名、電話番号をお書きください)

flair  クリスマスファミリーコンサート
  12月22日(土)15:00~16:30 多目的ホール
  ※ 問い合わせ:山梨県立図書館 指定管理者

flair   外国語の絵本読み聞かせ
  12月23日(日)10:30~12:00  交流ルーム102
  県立図書館協力員による子ども向けイベント
  ※ 問い合わせ:山梨県立図書館 子ども読書推進担当 申込不要

flair   かいぶらりシアター
  12月23日(日)13:30~15:30 多目的ホール 
  上映作品:ファンタジア(ディズニー映画) 117分 
  ※ 問い合わせ:山梨県立図書館 企画振興担当 申込不要 定員100名

flair   かいぶらり健康セミナー
  12月24日(月)13:30~17:00 多目的ホール
   映画「希望のちから」で考えるがんの臨床試験
  内容 映画「希望のちから」上映
      トークセッション「知っておきたい臨床試験の基礎知識」
      甲府第一高校、山梨英和(聖歌隊・ハンドベル)生徒によるミニコンサート
      山梨がんアクション協議会・山梨県立図書館共催事業
      ※申込不要
      詳細・問い合わせ:山梨がんアクション協議会 055-252-7687
 


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今週のインデックスは・・・藤村記念館 


甲府駅を利用する人の中には、「この建物は何だろう?」と思った人もいるのでは?
今日はみなさんの、その疑問にお答えしますhappy01


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藤村記念館は、
明治8年、現在の甲斐市亀沢に、睦沢小学校として建てられた学校の校舎です。

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昭和32年までのおよそ80年間は、学校として、その後しばらく(5年ほど)は睦沢公民館として利用されました。
老朽化により取り壊し寸前となりますが、藤村様式旧睦沢小学校校舎保存委員会の手で、武田神社の境内へ昭和41年に移築・復元され、「藤村記念館」と命名されて、甲府市に寄贈されました。


ところで、「藤村記念館」の「藤村」というのは、この記念館の建築当時の山梨県令――現在の知事にあたる―藤村紫朗(ふじむら・しろう)が、外面のデザインや構造に洋風手法を取り入れた建築を特に推奨したことに因みます。

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山梨県内では、「藤村式建築」と、建築様式を示す単語にまで、その名字が使われているんですよ。

明治初期の甲府中心部には、この「藤村式建築」の建物が沢山存在したそうです。
明治10年に甲府を訪れた駐日英国公使のアーネスト・サトウ氏は、学校、銀行、裁判所など、西洋建築を模倣した建物が大変多いという感想を、日記に書き残しています。


さて、藤村記念館は、昭和42年に国の重要文化財の指定を受け、
その後資料館として開館。
多くの人から親しまれてきました。

2年前(平成22年)に、甲府駅周辺の区画整理に伴って甲府駅北口広場に移築・復元され、交流ガイダンス施設として新たにオープンし、今日を迎えています。

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現在、藤村記念館では年末年始に向けて、様々なイベントが予定されています。

例えば、12月20日、木曜日には子どものための朗読と演奏が行われる無料イベント「第21回 ちいさな木曜コンサート」が午後7時から開演されます。

また、1月3日、木曜日の午後3時から「ニューイヤー・ジョイント・リサイタル」
――これもまた無料です――が開催されます。

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イベントについて詳しくは、NPO法人甲府駅北口まちづくり委員会までお問い合わせ下さい。
電話番号は 055-252-8797です。


年末年始にかけて、藤村記念館を見学しながら開催されるイベントに参加して、
楽しい時間を過ごしてみてはいかがですか!wink
 

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