猿橋

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「昔むかし、猿が枝伝いに川を渡るのを見たところから、両脇から梁を伸ばしてさらに重ねていき、橋をつないだ」という“猿橋”の伝説、みなさん、知っていましたか?

大月市猿橋町の桂川にかかる「猿橋」は、山口県の錦帯橋、徳島県のかずら橋とともに、
日本三大奇橋の一つに数えられています。
 
長さ31m、幅3.3mのさほど大きくない木の橋ですが、谷底までが31mと非常に深いことから、橋脚を使わずに両岸から張り出した四層のはね木によって橋を支える珍しい橋になっています。
 
本来このような高所には吊り橋が用いられることが多いのですが、
猿橋は、はね橋という構造で造られているんです。
 

はね橋は、岸の岩盤に穴を開けてはね木を斜めに差込み、中空に突き出させます。
その上に同様のはね木を突き出し、下のはね木に支えさせます。  

支えを受けた分、上のはね木は下のものより少しだけ長く出し、これを何本も重ねて、
中空に向けて遠くはね出していく構造になります。
 
この構造で、およそ500年以上前からあったとされる猿橋には、それぞれのはね木に屋根が付けられて雨による腐食等を保護していますが、今日までに十数回の架け替があったと言われています。

 
また、昭和7年に国の名勝に指定された猿橋。
周辺の景観は、古くからすばらしかったようです。
 
江戸時代の、歌川広重の作品「甲陽猿橋之図」に当時の模様が描かれています。
広重はこの地の景観に感動し、「言語に絶えたり、拙筆に写し難し」と旅日記に残したそうです。
 

今度のお休みには、「猿橋」と周辺の自然景観、ぜひ楽しまれて見てはいかがでしょうかconfident

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是非お楽しみ下さい!