山県大弐

今週のインデックスは…山県大弐


「学問の神様」と呼ばれた江戸時代の学者、山県大弐。
実は・・・甲斐市旧竜王町の出身です。ご存知でしたか?

山県大弐は、享保10年(1725年)篠原村(現甲斐市篠原)に生まれました。幼い頃から勉学に励み、性格は真面目であったといわれています。27才のとき、江戸へ出て医者をしながら人々に学問を教えはじめました。多くの生徒に医学・儒学・兵学などを教えていたそうです。

その後、江戸幕府が尊皇攘夷運動を弾圧した明和事件で山県大弐は処刑されてしまいますが、明治時代になると、生きていたときの功績が称えられ正四位(しょうしい)という位が贈られました。また、大正時代には山県大弐を祭神とした山県神社が創立されました。

山県大弐の代表著書である「柳子新論(りゅうししんろん)」など大弐の思想は、時の常識や風潮に影響されず、政治や学問など物の本質を見極めて、大事な事をしっかりと考えていき、そして実践していくものもあり、明治維新の立役者に大きな影響を与えました。このことからも山県大弐がいかに素晴らしい人物であったことがうかがえます。

この夏には、地元甲斐市のJR竜王駅前に、山県大弐のブロンズ像がお目見えしました。学業成就のご利益にあずかれるようにと、大弐の著書「柳子新論」などをかたどった「さすり石」も設置され、自由に触ることができます。これからの受験シーズンに向け、受験生に大きな力を与えてくれることでしょう。


さて山県大弐の遺徳をしのんで建てられた、甲斐市の旧竜王町の山県神社では、毎年9月23日に学問祭りが行なわれています。御霊を移し入れた2台のみこしが本殿を出発し、威勢の良いかけ声とともに参道を練り歩きます。みこしの上からは、学問成就の福餅がまかれるそうです。

ぜひみなさん今年は、お祭り見物されてみてはいかがでしょうか。


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「やまなしINDEX」を放送後にホームページでもお聞きいただけます。

是非お楽しみ下さい!