山田の神楽獅子

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山梨県の無形文化財にも指定されている「山田の神楽獅子」。市川三郷町、旧六郷町落居の山田地区で行われている小正月の伝統行事で、獅子舞を披露して五穀豊穣、家内安全、悪霊退散などを祈ります。

このルーツはとても古く300年ほど前、重兵衛という人が京の都で宮仕えした際に、優雅な獅子舞に魅せられて、その奥義を修得しました。その後ふるさとに戻り、村の若い人達に伝授し、1月14日の道祖神祭で舞ったことが始まりと言われています。毎年1月14日に近い日曜日に実施され、今年は12日に獅子舞が披露されます。

この舞には、5つの種類があり、とくに「四ツの舞」、「狂いの舞」という舞は、芸の修得がとても難しく、体力を要することから、獅子舞の極意とも言われています。

また、その昔、「山田の神楽獅子」は、舞手、太鼓、笛に限らず、獅子舞を演じる者は、地区内における各家の長男のみが行うという厳しい決まりがありましたが、少子化などの影響もあり、平成12年からは地区の「山田神楽獅子保存会」に役割が引継がれています。

舞は30分ほど行うことのもあるので、昔は全ての家を回ると深夜までかかったそうですが、現在は保存会メンバーが厄年に当たる人の家や新築・結婚・出産などお祝い事のあった家を訪れています。

新年を迎え、県内各地でこうした伝統行事が行われます。
地域に古くから伝わる文化を後世に引き継いでいくためにもみんさんもぜひおでかけになって、一年の幸せを祈ってみてはいかがでしょうか。


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