花の御岳と鬱金桜

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甲府の名勝、昇仙峡を登りつめた地に鎮座し、2千年の歴史を持つ山岳信仰の霊場だった金峰山
この金峰山を御神体とした神社が金桜神社です。

今からおよそ2千年前の崇神(すじん)天皇の時代、各地に疫病が蔓延した際に、金峰山山頂に御祭神である少彦名命(すくなひこなのみこと)を祀ったのが金桜神社の起源です。
この御嶽は、水晶工芸の発祥の地でもあり、神社の社有林から産出された水晶玉「火の玉・水の玉」が、神宝として祭られています。御嶽の水晶は、明治時代にウィーンで開かれた万国博覧会に出展された歴史もあります。

そして金桜神社の名前の由来でもある御神木の「うこんの桜」
こちらは古くから民謡に唄われている「金の成る木の金桜」として崇められています。

ちょうど今の季節に淡い黄金味を帯びた花が満開となり、この季節にこの桜を拝み水晶のお守りをうけると一生涯金運に恵まれ、厄難解除のご神徳をうけられるものとして全国各地からの参拝者で賑わっています。

現在の「うこんの桜」は7代目になるといい、花の色はもちろん、不思議な咲き方をすることでも知られています。通常、花は日がよく当る場所から咲きますが、「うこんの桜」は、日当たりの良くない本殿側から咲き始めます。

日本三御嶽・三大霊場の一つに数えられ、古くから桜の里として知られてきたことから、特に「花の御岳」とも言われる金桜神社、そんな神社の神徳と、神木である「うこんの桜」の不思議なつながりを感じさせる現象です。

そんな神秘的な桜のある金桜神社は戦国時代、武田家をはじめ多くの武将から加護を受け、隆盛を誇りました。現在も県内有数の桜の名所として多くの観光客が訪れています。

ちょうど見ごろを迎えた金桜神社の「うこんの桜」。この週末にお出かけになってみてはいかがでしょうか。


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是非お楽しみ下さい!