2014年11月アーカイブ

今回のインデックスは…下部温泉郷

11月は温泉と紅葉特集をお送りしています。
最終回の今回は下部温泉郷です。


私は今、甲府から車で1時間半ほどの身延町下部の山間にある、下部温泉郷に来ています。
11月の下旬に差し掛かりましたが、まだ紅葉が綺麗です。濃い赤・黄色が目に飛び込んできます。

この下部温泉郷は、『甲斐国志』によれば、西暦836年に温泉が湧いたとも言われている非常に歴史ある温泉郷です。戦で傷を負った兵士をこの温泉で癒したと言われていることから「信玄公の隠し湯」としても有名です。現在、下部温泉郷には20の宿泊施設と日帰り温泉施設、無料の足湯があります。


また下部温泉郷には『山椒魚』や『黒い雨』で有名な文豪、井伏鱒二が度々訪れています。ということで私は井伏鱒二が下部に来た際、必ず泊まっていたという下部温泉郷最古の湯「小湯坊 源泉館」にやってきました。

趣のある、立派な玄関です。
こちらには井伏鱒二さんが玄関で撮った写真があります。

詳しいお話しを女将の依田由有子さんに伺います。

依田さん、本当に井伏鱒二がこちらに来ていたんですね!

依田さん)
そうですね。この写真は昭和40年の冬に源泉館の入り口で撮られたものです。
先生がお泊りになったお部屋もございますので、よろしければどうぞ。
     
三浦)
まだ残っているんですか?是非見せてください!

依田さん)
こちらでございます。

三浦)
落ち着いた静かな和室ですね。一番初めに目につくのはステンドガラスのような鳥の絵柄のある素敵なガラス窓です。

依田さん)
鳳凰の形をしたステンドガラスです。この建物は昭和2年のものですが、どの当時のままのものです。

三浦)
昭和2年、戦前から残っている!歴史の重みを感じます。

依田さん)
そうとう重たいですね(笑)


依田さん)
せっかくなので温泉にも入って頂いて、お肌を滑々にしてください。冷たいのに温まるお風呂です。是非、お試しください。

三浦)
では少し、お湯につからせて頂きます!

note

三浦)
いや~本当に良い湯でした!
私、初体験なのですが、面白い温泉の入り方がありまして、30度くらいの源泉に入った後に、温めらた温泉に入ります。交互に入っていくのですが、自然と細胞が目覚めていくような感覚を覚えました。これは本当に良いお湯です。

なんと下部温泉郷では来年1月から宿泊客を対象に、千円で7つのお湯に入れる温泉巡りを始めるそうです。下部温泉郷を堪能できる楽しみな企画ですね。



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今回のインデックスは…湯村温泉郷


11月は「温泉と紅葉特集」をお送りしています。
3回目の今回は「湯村温泉郷」です。


私は今、甲府市北西部にある、その湯村温泉郷に来ています。

そして、今日は心強い助っ人が来てくれています。
温泉大好きで、あらかじめ湯村温泉郷についてリサーチしてくれた山梨県立大学の田畑圭一朗さんと橘田侑奈さんです。

三浦)よろしくお願いします。

2人)こんにちは、宜しくお願いします。

三浦)それでは早速3人で湯村温泉郷を散策してみたいと思います。行きましょう♪

歩き始めて間もなく、温泉郷入り口の橋の欄干になにやら置物が見えました。

学生)三浦さん、この大きなカエルの置物なんだと思いますか?
三浦)大きなカエルの背中に小さなカエルが載ってますね・・・・何ですかこれ?
学生)大きなカエル1匹と5匹の小さなカエル、あわせて「六(む)かえる」という意味があります。湯村温泉郷のお客さまをお出迎えする気持ちが込められているそうです。
三浦)さっそく温かい気持になりますね!

続いて私たちはホテル弘法近くにやってきました。

学生)三浦さん、湯村温泉っていつ頃からあると思います?
三浦)かなりの歴史のある温泉だと聞いたことはあるんですが、詳しくは・・。
学生)実は、およそ1200年前に発見されたという伝説が残っているんです。
三浦)1200年前ですか・・すごいですね。

学生)さらに発見したのは、あの弘法大師なんですよ。

学生)いまからおよそ1200年前、弘法大師が東北巡行の帰りにこの地に宿泊した際、道路の真ん中に大きな石があって、旅人が通行に困難をきたしていたそうです。そこで大師は呪文を唱えながら、杖でその石を寄せたところ、温泉が湧き出したそうです。これが湯村の開湯伝説です。

学生)そして、その伝説を今に伝える「杖の湯跡」がここホテル弘法の裏にあるんです。

三浦)なるほど・・勉強になりました。実際にこの場所には湯が掘って出て来たような場所がありますね。

最後に私たちは「湯村温泉郷ゆかりの人物資料室」を訪れました。

学生)三浦さん、ここ湯村温泉は、数々の文豪が逗留していたことでも知られているんですが、実は、昭和の文豪、太宰治も訪れていたんです。その様子がこの資料室で見ることができます。

学生)等身大パネルもありますよ。

三浦)私は168cmあるんですが、私より少し背が高いくらいですね。黒いマントをはおった太宰治のパネルです。ここで数々の名作を残していたんですね。


三浦)本当に歴史ある温泉郷ですね。そして、この湯村温泉郷から、車でおよそ20分から30分のところに、今まさに紅葉が見頃を迎えた御岳昇仙峡もあります。

紅葉狩りをしたあとにここでゆっくり温泉に浸かって弘法大師や文豪に思いを馳せてみるのも良いですね。
お二人とも今日は詳しいご案内ありがとうございました!

学生)ありがとうございました!


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今回のインデックスは…河口湖の温泉と紅葉


11月は「温泉と紅葉特集」をお送りしています。
2回目の今回は「河口湖の温泉と紅葉」です。


平成7年に掘削された河口湖温泉郷は、リゾートホテル、温泉旅館、民宿まで様々なタイプの宿が建ち並ぶにぎやかな温泉街です。

河口湖温泉郷には「麗峰の湯」「天水の湯」「霊水の湯」「芙蓉の湯」「秀麗の湯」、計5つの源泉が湧出しています。泉質は、カルシウムやナトリウムなどの塩化物温泉で、神経痛や筋肉痛、冷え性や疲労回復などに効くと評判です。

そして何と言っても魅力的なのは富士山の存在です。富士山に最も近い温泉郷ということもあり、露天風呂で雄大な富士山を眺めながら入る温泉はまさに格別。美しい景観と良質のお湯に、心の底から癒されます。


そんな河口湖温泉郷ではこの時期、毎年恒例の富士河口湖紅葉まつりが開かれます。
河口湖畔のおよそ400~500本に及ぶモミジたちが真っ赤に色づき、最盛期には湖にその美しい風景を映しだします。

周辺施設を中心に様々な催しが行われ、もみじ回廊では毎晩、幻想的なライトアップが催されています。

この時季になりますと星空も綺麗に見えますし、また、ライトアップされた紅葉が本当に見事です。この河口湖温泉郷でしか味合うことができない紅葉ですのでぜひ皆さん、足を運んでみてください。

この富士河口湖紅葉まつりは、今月24日まで開催されます。時間は午前9時~午後8時まで。例年の見ごろは11月中旬ということでまさに今がオススメです。


また、11月30日(日)には第3回富士山マラソンが開催されます。富士河口湖町で毎年開かれてきた河口湖日刊スポーツマラソンが、2012年に世界遺産登録に向けて富士山に注目が集まる中、国内外に大会をアピールしようと大会名を変更したものです。

既にエントリーは終了していますが、紅葉に彩られた河口湖畔を大勢のランナーたちが走る姿は圧巻です。是非沿道で声援を送って下さい。


このように11月の河口湖温泉郷は魅力あふれる催しが盛りだくさんです。週末に、紅葉に包まれた河口湖まで足を延ばしてみるのはいかがですか。


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今週のインデックスは…増富ラジウム温泉郷


今月のインデックスは県内の温泉と紅葉を特集します。
今回は増富ラジウム温泉郷です。


増富ラジウム温泉郷は北杜市須玉町にあり、世界有数のラジウム含有量を誇る温泉として知られています。県内では下部温泉とともに、環境省が指定する国民温泉保養地にも指定されています。

その歴史は戦国時代にまでさかのぼります。武田信玄公が金山開発中に発見したといわれる秘湯で、兵士の刀傷などを癒すのに優れた効果があったと言われています。

その後、集落の人々が使用するお湯として長年使われ、明治18年に初めて金泉湯という一般客を受け入れる湯治場ができ、次第に温泉郷の形を整えていきました。

ラジウム温泉は、神経痛、肝臓障害、リウマチ、胃腸病などに効果があると言われています。これはラジウムやラドンが放出するアルファー線が、空気中を通過するときに空気をイオン化し、このイオンが身体を刺激するためと考えられています。

また、増富ラジウム温泉郷は数多くの文人や芸術家なども訪れた温泉として知られています。山梨県にゆかりが深い飯田蛇笏、井伏鱒二、田中冬二を始め、俳人、高浜虚子も取材のため増富温泉を訪れていて、増富温泉を非常に気に入った虚子はその後も度々訪れたと言われています。

そんな「増富ラジウム温泉」に沿って流れる本谷渓流は深さが場所によっては100m以上となり春の新緑、秋の紅葉、冬の雪景色と四季折々の美しさを堪能できます。その中でも、もみじや楓が生い茂る紅葉橋付近から望む秋の紅葉は圧巻です。西川橋西詰の信号より増富方面に入り、増富ラジウムラインを走ると最初の紅葉スッポトがこの紅葉橋で、11月には綺麗な紅葉を見ることができます。

温泉と紅葉は秋の贅沢の一つ。全国的にも珍しいラジウム温泉と、周辺にある見事な紅葉は秋を楽しむ絶好のロケーションを生み出しています。

これからハイシーズンを迎える増富ラジウム温泉郷にぜひお出かけになってみてはいかがでしょうか。


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