不老園

今週のインデックスは…不老園

2月は県内の「梅」を特集します。
第1弾は甲府市の不老園です。


1897年に開園し、120年近い歴史のある甲府市酒折の不老園。梅の名所として知られ、花どきの2月から3月には大勢の人々でにぎわいます。

不老園を開園したのは甲府市中心部で呉服商を営んでいた7代目奥村正右衛門。約5万平方メートルの広大な敷地を切り開いて庭園をつくり上げ、梅の他にも桜や松、ナンテンなどの植物を植えていきました。

その数は開園後も増え続け、現在は梅だけで30種類約2,000本。その他の植物も含めると約3,200本の木が並んでいます。

当初は正右衛門の個人的な庭園として、知人を招いて宴を開くなどしていたそうですが、その後、多くの人に梅の花を楽しんでもらおうと、一般にも解放したのです。

梅は早咲きの「冬至梅」「寒紅梅」から遅咲きの「白加賀」「豊後梅」まで、2~3月にかけてさまざまな花が順次咲くため、長期間、梅を楽しむことができます。

不老園という名称は「不老の門を入り、奇岩・名木の間を逍遥して、長生の庵に至る」という中国の故事にちなんでいます。その言葉通り、園内の門をくぐると、岩や樹木の間に迷路のように道があり、それを抜けると「長生閣」と名付けられた建物が見えてきます。さらに登れば晴天時には富士山や南アルプスを一望できる展望台もあります。

園内には売店もあり、おでんや甘酒などを販売しています。まだ肌寒いこの時期にあたたかいおでんや甘酒とともに梅の花を見られるなんて贅沢この上ないですよね。

また不老園の梅から作られた梅干し、その名も「不老園の梅」は、不老長寿を祈願して丹精込めて漬けられた、この春の時期にしか味わえない不老園限定の梅干しでお土産としても人気だそうです。

不老園の開園期間は2月1日~3月下旬頃となっています。不老園のHPに梅の開花状況などが掲載されていますので
そちらをチェックしつつ、お出かけになってみてはいかがでしょうか?


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「やまなしINDEX」を放送後にホームページでもお聞きいただけます。

是非お楽しみ下さい!