2015年3月アーカイブ

3月の「やまなしINDEX」は、去る2月17日、第61代山梨県知事に就任された後藤斎知事をスタジオにお迎えし、直接お話しを伺います。

三浦)
後藤知事よろしくお願いいたします。

知事)
よろしくお願いいたします。

三浦)
最終回の今回は、先週に引き続き県政執行の基本的な考え方について伺います。

多くの県民が関心を寄せていますリニア中央新幹線。12年後の開業に向けて整備が始まっていますが、知事はリニアを活用した街づくりについてどのように取り組まれますか?

知事)
リニアの新駅は、その周辺またアクセスも含めて出来るだけ大勢の方にリニアの開通の効果の享受をしていただきたく街づくりを進めていきたい。その中で一番大切なことは、リニアの駅の周辺、できるだけ徒歩圏内で歩いて駅に行き、そこから東京、品川、名古屋で仕事をする方、また羽田から品川を経由して、リニアの周辺で仕事をしたりと、この双方向の考え方が必要だと思っています。

私は「リニア環境未来都市」を提唱しております。そこには定住人口も住める、特に若い皆様方はこれから県産材を使った集合住宅、100年後には世界文化遺産になるようなデザインやコンセプト。さらには4年前の3.11の後の計画停電のようにエネルギー、電気がそこにどう安定的に多重的に供給できるかが、商業施設やその研究所をそこに併設するにしても一番大切な要素です。

それをも備えたリニア環境未来都市を、ワクワクドキドキしながらみんなで考えて、特に若い人たちがそれに参画できるようなプロジェクトも仕組みながら、たくさんの人が参加をして駅の周辺、そして駅に来る人たちが、できるだけ30分圏内でリニア新駅までアクセスできるようにしたい。そんな対応もできるように、これから交通網のネットワークも含めて進めていけば、このリニアが、新駅が起爆になり、私が掲げる、無謀だと、野心的すぎると言われている100万人山梨に近づく一つの大きな要素だと思っています。

三浦)
3月の「やまなしINDEX」は、新しく山梨県知事に就任されました後藤斎知事をお迎えして、これからの県政執行の基本的な考えについて伺ってきました。それでは後藤知事、最後に、山梨県民の皆様にメッセージをお願いします。

知事)
多くの皆様方にご理解と支えを賜って、山梨県知事に就任いたしました。これからも皆様方とともに歩んでいきたいと思っております。

そして私が掲げた100万人に山梨の人口を増やすということは、本当に野心的な挑戦かもしれませんが、皆様方のご理解とご支援をいただければ、必ずその公約が実現できると確信をしています。それがまたそれぞれのお仕事、そしてそれぞれの地域がより前に向いて前進ができる、そんな土台作りだということを重ねて多くの皆様方にご理解がいただけるように、私も全身全霊で頑張っていきます。

実はざっくばらんな後藤ですから、多くの皆様方からまた建設的なご意見を賜ることもお願いをしておきたいと思います。 

三浦)
後藤知事、本当に4回にわたってどうもありがとうございました。

知事)
ありがとうございました。

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「やまなしINDEX」を放送後にホームページでもお聞きいただけます。

是非お楽しみ下さい!
 

3月の「やまなしINDEX」は、後藤斎知事をスタジオにお迎えし、直接お話しを伺います。

三浦)
後藤知事よろしくお願いいたします。

知事)
よろしくお願いいたします。

三浦)
今週から2回にわたって、県政執行の基本的な考え方について、いくつかお伺いします。

まず山梨県内では製造業の県外への流出が続いています。
産業の振興や雇用の確保などについてはどのように取り組まれますか?

知事)
企業流出が続いていることはゆゆしきことだと、特にその企業にお勤めになった方のご家族も含めた思いは本当に悲痛なものがあると思っています。ですから私は三つの力の大きな一つがエネルギー供給力の強化とエネルギーコストを低廉にし、なおかつどんな災害があっても寸断がされない企業立地のメリットを全面的に出す中で、基幹産業の維持発展をしていきたいと思っています。

合わせて山梨は農林業、地場産業もこれからもっと雇用を吸収してもらい、そしてその前提には経済活動の基盤強化、すなわち売り上げ増ということをしていただかなければいけませんから、やはりアジアという新しいマーケット、市場も開拓をしながら、そこでのブランド力、高付加価値化を通じて農林業や地場産業ももっともっと元気になってもらう。その基幹産業、地場産業、農林業、この三つが雇用のベースになりますから、産業の経済活動の強化と合わせて、雇用というものをリンクさせながら前に進めるように施策を作っていきたいと思っています。

三浦)
その産業を支えていくのは人、そして山梨の子どもたちでもあるわけなのですが、将来の山梨を担う人材を育成するうえで、知事はどのような取り組みが必要だとお考えでしょうか?

知事)
学校教育では個性と学力を伸ばすという教育をさらに充実させることがベースだと思っています。
ただ人材育成という観点では、もっと高度な専門人材ということも産業界からはニーズとしてあります。これは私が今提唱して、できるだけ早く設置にこぎつけようと思っておりますが、県立高等専門学校、さらには既存の山梨県にある大学や専門学校の今以上の連携をしなければ産業界のニーズと人材育成のニーズ、教育界のニーズがなかなか合致をしないということがありますので、そのことを通じて、技術力や創造力豊かな人材を育成し育てながら、基幹産業、地域産業への人材供給を高め、先ほどの雇用の確保にもつなげるということだと思っています。

三浦)
医療や福祉、このあたりについてはどんなビジョンを今お持ちでしょうか?

知事)
これからは「人生90年」ということになります。
医療についても介護についてもいろいろな世代世代のニーズがありますが、やはり今、医療の問題ではいわゆる国中と郡内との医療格差、これはできるだけ早く是正をしたいと(考えております)。山梨県全体で総合的な医療水準や介護水準をあげていくということが医療や介護が身近に受けられる。そして重篤な病気やケガになっても基幹病院、専門病院で受けられる、その機能分化と山梨県全体で医療水準のレベルアップをしていくということが、ひいては全ての人たちの暮らしの安全・安心を守っていくそのことに繋がっていくと思っています。

三浦)
今回は、「県政執行の基本的な考え方」について詳しくお伺いしました。

後藤知事、ありがとうございました。

知事)
ありがとうございました。

三浦)
次回は引き続き、「県政執行の基本的な考え方」についてお話を伺います。


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3月の「やまなしINDEX」は、後藤斎知事をスタジオにお迎えし、直接お話しを伺います。

三浦)
後藤知事よろしくお願いいたします。

知事)
よろしくお願いいたします。

三浦)
今週は知事が提唱されている「ダイナミックやまなし プラチナ社会構想」についてお伺いします。
この公約にはどのような思いが込められているのでしょうか。

知事)
今、たくさんの県民の皆さん方が将来の不安、現在の不安を抱えていると思います。特に昨年から、人口減少という大きなテーマが日本全体だけではなく、山梨も課題として直面をしています。

89万人まであった人口が昨年は84万人を切り、6万人も減少してしまいました。そういう時にこれからの山梨の経済活動や仕事というものが、どういうふうになるのか、おそらく心配だと思います。私はやはりそういう時にまず大きな目標を掲げていくという形、「山梨県100万人人口構想」という形に目標設定をして、経営者の方、社員の方、そして市町村長の皆さんをはじめ、全ての市町村、県民の皆さん方が、このままでは良くないんだと、ある意味では「ピンチをチャンスに変えていく」、そのきっかけの大きな目標が100万人という言葉に思いを込めているのです。

ただプラチナ社会というのは、皆さんわかりにくいかもしれません。「プラチナ」というのは非常に耐久性が他の金属よりもあり、なおかつ永遠に光り輝けるという金属です。そういう思いで山梨がこれからも持続的に永遠に光り輝く、長続きをするという二つの思いを込めて、山梨がプラチナ社会という形で、もっともっと活力ある形になってほしいということで命名をしました。

この思いをまず私と県民の皆さん方が共有をしていただくというのが一番私がラジオを通じて、聴いていただいている皆さん方にお願いしたいことでもあります。

三浦)
今、人口が山梨県84万人を割っているので、中々、100万人都市というのは高いハードルのようにも思うのですが、このあたりは知事いかがでしょう?

知事)
どんな経営者でも、中小企業でも大企業でも、例えば1億円売上がある会社が、翌年の目標をたてるときには1億1千万、1億2千万と、1割、2割高い目標を掲げて、社員全体で努力するというのが普通の会社経営だと思っています。

そういう意味では自治体経営もやはり目標を持たなければいけないし、今、84万弱ですからもし1割増えれば90万に戻り、そして2割増えれば100万人になる。そして2027年にはリニアの全線開通ということも決まっています。

まず、この27年のリニアの開通前までに90万に戻す。そして、それ以降は色んな手段が新しく出来るわけです。東京に行ったり、名古屋に行ったりという若い人たちも含めて、やはり100万という形で、みんなで努力をしていく。

人口減というのは経済活力が失われる大きな要素だということは、特に飲食店や商店街の人たちは一番痛切に今お考えになっていると思います。それをみんなでやり切っていこうということで、あえて難しい課題だとは思いますが、100万人に挑戦したく目標に掲げさせていただきました。

三浦)
今週は、「ダイナミックやまなし プラチナ社会構想」に込められた思いなどについてお伺いしました。

後藤知事、ありがとうございました。

知事)
ありがとうございました。

三浦)
次回のこの時間は「県政執行の基本的な考え方」についてお話しを伺います。


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3月の「やまなしINDEX」は、去る2月17日、第61代山梨県知事に就任された後藤斎知事をスタジオにお迎えし、直接お話しを伺います。


三浦)
知事よろしくお願いいたします。

知事)
後藤斎です。よろしくお願いします。

三浦)
知事に就任されてからおよそ半月が経ちましたが、今日までを振り返られていかがですか。

知事)
本当に、まず、県民の多くの皆さん方に当選させていただいたので、それについては感謝を申し上げながら、議会の準備、議会の対応と慌ただしく毎日を過ごし、大変充実した毎日を送らせてもらっております。

三浦)
今週は後藤知事とはどんな方なのか、知事の横顔を紹介していきます。
知事は甲府市のご出身ですが、甲府の街で少年時代、どのように育ったのですか。

知事)
もう57歳になります。昔の甲府の、特に南部地域というのは、田んぼと畑ばかりでした。私の実家も農業をしてましたから、田植え、稲刈り、野菜の収穫、出荷と、土日を中心にやはり手伝いをずっとしていました。

三浦)
中学、高校時代はスポーツにも汗を流されたと聞きました。

知事)
はい。特に陸上競技をやっていました。中学校時代は三種競技といって、100メートル、走り高跳び、そして砲丸投げと、甲府市ではいつも一番、山梨県ではどうしても三番にしかなれませんでした。

三浦)
すごい知事!

知事)
いえ、全然すごくないです。

三浦)
スポーツ万能でいらっしゃったわけなんですが、甲府一高、そして東北大学を卒業後に、農林水産省の官僚を経まして、衆議院議員を4期務められました。政治家を志したきっかけというのは何だったんでしょうか。

知事)
ベースは40年前の「成長の限界」という本が出たことです。人口がどんどん世界中増える一方で食糧増産、食糧やエネルギーが追いつかない。このアンバランスで大変貧困が広がるということで、(これに対応するためには)二つの手法があるなというのが、高校から大学に行ったときの思いです。

一つは、砂漠に野菜や果物や米や麦が植えられればお腹いっぱいになるという単純な発想。ですから砂漠を緑にする土木者、技術者というのが一つの目標でした。それがなかなか、物理ができなかったことがあったかもしれませんが。なので経済学の分野で農林省に入って、食糧、農業問題をメインとした仕事をしたいと(考えました)。

結局後者の道を選び、農林省に入り、仕事は国際関係を中心に色んな仕事をしたものの、やはりどうしても役所というのは、霞ヶ関は縦割りの行政、自分の課や局を超えた仕事というのはなかなか出来ないという一つの壁があったので、国会を目指すのが一番早いのではないかと(思いまいた)。今思えば、若気の至りだったかもしれませんが、当時は真剣に思って、実際37歳の時に農林省を辞め、政治家というものを目指して、という部分です。

三浦)
ここまで政治の道を歩んできて、知事が大切にしている信条というのはどういうものなんでしょうか。

知事)
二つあります。やはり地域のため、国のために尽くしたいという気持ちで、この政治という道に入りましたから、その初心というものを忘れないように、それを少し長い言葉でいえば、「死しても初心貫くべし」。死んでも初心というものは貫いていく「死しても初心貫くべし」と言う言葉と「無限の可能性を信じて」。この二つの言葉は自分の座右の銘で右肩、左肩にそれぞれいつも思いながら活動させてもらっています。

三浦)
今日は後藤知事の経歴や、人柄をご紹介しました。
後藤知事ありがとうございました。


知事)
ありがとうございました。


次回は、知事が提唱されている「ダイナミックやまなし プラチナ社会構想」についてお伺いします。


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