後藤斎知事インタビュー③

3月の「やまなしINDEX」は、後藤斎知事をスタジオにお迎えし、直接お話しを伺います。

三浦)
後藤知事よろしくお願いいたします。

知事)
よろしくお願いいたします。

三浦)
今週から2回にわたって、県政執行の基本的な考え方について、いくつかお伺いします。

まず山梨県内では製造業の県外への流出が続いています。
産業の振興や雇用の確保などについてはどのように取り組まれますか?

知事)
企業流出が続いていることはゆゆしきことだと、特にその企業にお勤めになった方のご家族も含めた思いは本当に悲痛なものがあると思っています。ですから私は三つの力の大きな一つがエネルギー供給力の強化とエネルギーコストを低廉にし、なおかつどんな災害があっても寸断がされない企業立地のメリットを全面的に出す中で、基幹産業の維持発展をしていきたいと思っています。

合わせて山梨は農林業、地場産業もこれからもっと雇用を吸収してもらい、そしてその前提には経済活動の基盤強化、すなわち売り上げ増ということをしていただかなければいけませんから、やはりアジアという新しいマーケット、市場も開拓をしながら、そこでのブランド力、高付加価値化を通じて農林業や地場産業ももっともっと元気になってもらう。その基幹産業、地場産業、農林業、この三つが雇用のベースになりますから、産業の経済活動の強化と合わせて、雇用というものをリンクさせながら前に進めるように施策を作っていきたいと思っています。

三浦)
その産業を支えていくのは人、そして山梨の子どもたちでもあるわけなのですが、将来の山梨を担う人材を育成するうえで、知事はどのような取り組みが必要だとお考えでしょうか?

知事)
学校教育では個性と学力を伸ばすという教育をさらに充実させることがベースだと思っています。
ただ人材育成という観点では、もっと高度な専門人材ということも産業界からはニーズとしてあります。これは私が今提唱して、できるだけ早く設置にこぎつけようと思っておりますが、県立高等専門学校、さらには既存の山梨県にある大学や専門学校の今以上の連携をしなければ産業界のニーズと人材育成のニーズ、教育界のニーズがなかなか合致をしないということがありますので、そのことを通じて、技術力や創造力豊かな人材を育成し育てながら、基幹産業、地域産業への人材供給を高め、先ほどの雇用の確保にもつなげるということだと思っています。

三浦)
医療や福祉、このあたりについてはどんなビジョンを今お持ちでしょうか?

知事)
これからは「人生90年」ということになります。
医療についても介護についてもいろいろな世代世代のニーズがありますが、やはり今、医療の問題ではいわゆる国中と郡内との医療格差、これはできるだけ早く是正をしたいと(考えております)。山梨県全体で総合的な医療水準や介護水準をあげていくということが医療や介護が身近に受けられる。そして重篤な病気やケガになっても基幹病院、専門病院で受けられる、その機能分化と山梨県全体で医療水準のレベルアップをしていくということが、ひいては全ての人たちの暮らしの安全・安心を守っていくそのことに繋がっていくと思っています。

三浦)
今回は、「県政執行の基本的な考え方」について詳しくお伺いしました。

後藤知事、ありがとうございました。

知事)
ありがとうございました。

三浦)
次回は引き続き、「県政執行の基本的な考え方」についてお話を伺います。


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是非お楽しみ下さい!