明見湖

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7月は県内各地の湖沼を紹介しています。
3回目の今回は、富士吉田市にある「明見湖」です。

富士吉田市小明見にある、湖面面積1万3640平方メートルの湖、「明見湖」。
周囲を里山に囲まれ、湖面に蓮が植生していることから通称「はす池」とも呼ばれ、清流と沼の多種多様な生き物が同居し、多くの水鳥が羽を休める場所です。
湖面いっぱいに約2万株のハスが自生し、見ごろを迎える8月には、湖面から伸びた茎の先に直径20センチ以上の大きなピンク色の花が咲き誇ります。
このハスは本当に大きくて、鮮やかなピンク色が目にまぶしいんですよね。

はす池の名前で親しまれる明見湖は旧名を「阿栖湖」といいます。
古代において、富士山が「アソヤマ」と呼ばれていた時代にアソを見る地・・・アソミ~アスミという地名となったと伝えられています。

富士山信仰とかかわりが深い「富士八湖」の一つに数えられ、近世富士講の開祖長谷川角行の水行地と伝えられています。
また、湖畔には中国・秦の始皇帝の命を受けて不老不死の薬を求め日本に渡り、富士吉田で没したという「徐福」伝説も残ります。

古くから住民に親しまれてきた湖ですが、近年水質悪化などで環境保護を求める声が高まり、市は2000年から湖周辺の整備事業を進め、2007年には市立の明見湖公園が完成しました。
公園は総面積約3.4ヘクタール。「里山」「体験学習」「親水」「ビオトープ」「ひろば」「サンクチュアリ」の6エリアに分けて整備を進めたほか、湖の周囲に遊歩道を設け、自然観察やウォーキング、農作業体験、釣りなど自然との触れ合いに主眼を置いた憩いの場として生まれ変わりました。
公園東側にある「はす池体験工房」は、自然観察会や環境講演会、エコクッキングなど、環境教育・環境学習にご利用いただけます。
利用料金など詳しいことは0555-22-3016 明見湖公園管理者までお問い合わせください。

明見湖でハスを眺めながら、富士講や徐福伝説などに想いを馳せてみてはいかがでしょうか。





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