肝炎ウイルス検査

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今日は「肝炎ウイルス検査」について山梨県健康増進課の主任、坂本千史さんにお話しを伺います。坂本さん、よろしくお願いします。
 
坂本さん:よろしくお願いします。
 
加藤:肝炎はどういった病気なんでしょうか?
 
坂本さん:肝炎などの肝臓病というと「お酒の飲みすぎによるもの」と考える人が多いかもしれませんが、実は、肝炎ウイルスが大きな要因となっています。肝炎は国内最大級の感染症といわれまして、日本で肝炎ウイルスに感染している人は、B型、C型合わせまして約350万人前後と推計されています。しかし、肝臓は沈黙の臓器と言われ、自覚症状がほとんどないため、自分が感染していることに気づいていない場合が多いんです。
 
加藤:自分で気づかないって怖いですね。
 
坂本さん:感染に気づかず放置すると、病気が進行し、やがて肝硬変や肝がんといった重篤な状態に至る可能性があります。肝がんは、その原因の約8割がウイルス性肝炎に由来するものといわれています。そのため、まず肝炎ウイルス検査を受けることで、感染を早期に発見することがとても大切です。
 
加藤:早めの発見で病気の進行を止めることはできますか?
 
坂本さん:はい。お薬による治療で病気の進行を抑えることが可能となっています。特に、C型肝炎の治療については、これまでインターフェロン注射が主流でしたが、画期的な新薬の登場によりまして、飲み薬のみの治療も可能になるなど、肝炎治療は飛躍的に進歩しています。患者さんにとってより負担の少ない治療法によって、C型肝炎の完治も期待できるようになってきました。ですから、まずは肝炎ウイルス検査を受けていただき、肝炎ウイルスに感染している場合は、ぜひ早めに医療機関を受診して、治療について専門医に相談してみていただければと思います。
 
加藤:ウイルス検査はどのように受けられますか?
 
坂本さん:県内5か所の保健所で肝炎ウイルス検査を無料で実施しています。
検査方法は血液検査で、約1週間後に検査結果がわかります。予約制ですので、予め希望する保健所に電話で申し込んでください。検査は匿名で受けることができます。
 
加藤:初回の精密検査費用や、治療費に関しても、県で助成を行っていますので、
詳しくは、お近くの保健所または県庁健康増進課(感染症担当055-223-1494)にお問合せください。とにもかくにも早期受診・早期治療が大切ですね。今日は「肝炎ウイルス検査」について、健康増進課の坂本千史さんにお話しを伺いました。坂本さんどうもありがとうございました。
 
坂本さん:ありがとうございました。





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