慢性腎臓病(CKD)

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9月は健康増進普及月間です。
今月のやまなしINDEXは「健康」をテーマにお送りします。
今回は、「慢性腎臓病(CKD)」です。
 
今日はこの「慢性腎臓病」について、山梨慢性腎臓病対策協議会代表で、原口内科・腎クリニックの院長、原口和貴先生にお話しを伺います。原口先生、よろしくお願いします。
 
原口さん:よろしくお願いします。
 
加藤:慢性腎臓病、CKDという言葉、あまり聴き慣れない言葉ですがどんな病気なんでしょうか?
 
原口さん:CKDとは慢性に経過するすべての腎臓病を指しています。現在、日本では成人の8人に一人がCKDに罹っています。CKDは高血圧や糖尿病などの生活習慣病やメタボリック症候群と深く関連しており、誰もがかかる可能性のある身近な病気です。自覚症状も乏しいことから、CKDと気づいていない患者が多く存在すると考えられます。
 
加藤:重症化してしまうとどうなってしまうんですか?
 
原口さん:腎機能異常が重症化すると透析治療あるいは腎臓の移植が必要となり、一生続ける必要があります。本人はもとより家族にも大きな負担が生じてしまうと考えられます。山梨県は実は糖尿病が原因で慢性腎臓病になり、透析になってしまう患者さんの割合が全国で最も高い県です。
 
加藤:透析になる前の早めの治療が大切になってくるんですね。
 
原口さん:そうです。CKDは適切な対応を行えば発症予防や進展を遅らせることが可能な病気で、透析導入を阻止することができます。腎機能異常が重症化する前に早期発見・早期治療、併せて、生活習慣を見直しと改善が重要です。市町村や勤務先が実施する健康診査を毎年受けて、自分の健康状態を知ることが大切です。
 
加藤:つまり定期的な健診を心がけることがなにより大切なんですね。
 
原口さん:まったくその通りです。
 
加藤:山梨県ではCKDについて広く認知してもらえるよう、CKD予防のテレビCMを制作しました。プロレスラーの武藤敬司さんと娘の愛莉さん、山梨大学医学部附属病院腎臓内科の古屋医師に出演いただき、健診で早期に発見し、早期に受診することの重要性を伝える内容で、9月28日まで山梨県内で放送されています。また、10月1日発行の県広報紙ふれあい特集号では、慢性腎臓病(CKD)について原口先生にお話しいただいていますのでそちらもご覧になって下さい。
 
加藤:今日は「慢性腎臓病、CKD」について、原口内科・腎クリニックの院長、原口和貴先生にお話しを伺いました。原口先生ありがとうございました。
 
原口さん:こちらこそよい機会を与えていただきましてありがとうございました。
 





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