縄文の美

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10月のやまなしINDEXは、芸術の秋特集をお送りしています。
 
今回は、山梨県立考古博物館特別展
「縄文の美-世界に誇るJOMON芸術-」をご紹介します。
 
甲府市下曽根町の県立考古博物館に来ています。今こちらに立っていますと、縄文時代の様々なデザインの土器、迫力のある大きさのものがありますし、小さめなものまでさまざまなものが展示されています。きょうは学芸課の村石眞澄さんにお話しを伺います。村石さんよろしくお願いします。
 
村石さん:こんにちは。
 
加藤:縄文の美、どのような企画展なんですか?
 
村石さん:縄文土器は古くから工芸品としては評価されていたんですけれども、芸術作品として評価されるようになったのはなんと60年前、岡本太郎が評価したのに始まります。
 
加藤:比較的最近のことなんですね。
 
村石さん:そうですね。それが世界に行ってもかなり評価を受けてまして、日本が持つ古い文化ということでかなり世界でも展示をしております。
 
加藤:関東甲信越地域からはたくさんの縄文土器が出土されてるんですよね。
 
村石さん:そうですね。特に今回新潟、群馬、長野の土器を借りてきまして、山梨と合わせて、山梨が中期の文化中心なんですけれども、縄文土器の素晴らしい逸品を集めてそれを見ていただきたいと思います。
 
加藤:村石さん、こちらの火炎型土器というもの、だいたい大きさは30㎝ぐらいでしょうか。なんだか上の部分に波打っているような突起物があって、名前の通り火が燃えているように見えるんですけれども。
 
村石さん:小さな三角形の突起がたくさん連続していまして、そこの上にさらにイノシシを思わせるようなとか、一般的には鶏のトサカみたいな取っ手が4つついている、これが大きな特徴になります。燃え上がるようなとか、水が流れるような強いエネルギーを感じます。
 
加藤:どういったときに使われていたんですか。
 
村石さん:よく見ていただくと煤がついていますので、煮炊きに使ったことは間違いないです。お祭り用に特別に作られた器になります。
 
加藤:縁起のいい土器でもあるんですね。
 
村石さん:ええ、そうですね。
 
加藤:期間中は関連イベントもあるそうですね?
 
村石さん:11月7日(土)に縄文鼎談ということで縄文土器2万点を撮影した写真家、そして岡本太郎を研究する美術芸術の専門でありながら考古学も専門としている人に来ていただき、鼎談を行います。
 
加藤:お申し込み・お問い合せは山梨県立考古博物館 電話 055-266-3881 までお願いします。本日ご紹介した特別展は11月23日(月・祝)までです。みなさんも縄文土器が一堂に集まるこの機会に、私たちの住む土地の歴史について学んでみてはいかがでしょうか。村石さん、今日はありがとうございました。
 
村石さん:ありがとうございました。
 





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