食中毒の予防

今回のINDEX : 『 食中毒の予防 』
 
 
山梨放送アナウンサーの加藤響子です。山梨県がお送りする『やまなしINDEX』です。
 
今回のインデックスは「食中毒の予防」です。
 
6月に入りました。蒸し暑い季節がやってきますね。今回お話を伺うのは山梨県福祉保健部衛生薬務課の渡邊正則さんです。
 
◇ ◆ ◇
 
加藤アナ : 渡邊さん、よろしくお願い致します。
 
渡邊さん : よろしくお願い致します。
 
加藤アナ : 食中毒の種類にはどんなものがあるのですか?
 
渡邊さん : 暖かく湿度も高い夏場は、菌が繁殖するのに適した環境となり、食中毒が発生しやすくなります。
 
代表的なものは黄色ブドウ球菌です。これは、人の体の表面にもよくいる菌のひとつです。この菌が食べ物に付いた場合、保存方法が悪いとあっという間に増殖し、加熱しても壊れない毒素を作り、これが食中毒につながります。
 
また、加熱したものは安全だと思われがちですが、食中毒菌の中には耐熱性の菌もあります。ウェルシュ菌による食中毒は、カレーやスープのような煮込み料理で起きていますし、またセレウス菌による食中毒は炊いたお米などでも起きています。
 
これらの耐熱性の菌は、高温状態でも生き残ることが出来、人肌程度の温度に冷めてくると増殖して食中毒につながります。
 
出来上がりを直ぐ食べない場合は、室温放置を避けて、急速に冷却することが必要です。また、食べる時には十分な再加熱をしましょう。
 
加藤アナ : つまり、菌の繁殖を抑えることが大切なんですね。
 
渡邊さん : はい。夏に多い食中毒は菌の繁殖によるものが多いのですが、菌の繁殖が無くても発生する食中毒も知っておいて頂きたいです。
 
例えば、病原性大腸菌O-157、ノロウイルスなどは感染力が非常に強く、僅かな量でも人の健康に悪影響を及ぼします。また、これらの微生物による食中毒は(料理などの)盛りつけ時などに調理従事者が食品を汚染させてしまったことが原因で発生しています。
 
加熱により確実に殺菌することは勿論ですが、加熱後の取扱にも気を付けて頂きたいです。
 
加藤アナ : 食中毒予防の『3原則』というものもあるそうですね。
 
渡邊さん : 次の『3原則』の実践が、様々な食中毒予防に有効です。
 
1つ目は「つけない」。清潔を保つということです。
 
食べ物を取り扱う時に、手を洗ったり、まな板や包丁もひとつの食べ物毎に洗って使う。出来るならば、肉用、野菜など分けて使えるともっと良いですね。
 
2つ目は「増やさない」。冷蔵庫で食品を保存する目的は菌を増やさないためです。
 
出来ることなら、温かい料理は温かい内に、冷たい料理は冷たい内に、出来上がりを美味しく召し上がって頂きたいです。
 
3つ目は「やっつける」。体を害する手強い微生物を殺菌してやっつけることは、とても大事な最後の砦と言えます。
 
中までよく焼いたり、器具を漂白剤につけ置きしたり、こうした取組みで確実な殺菌につなげましょう。
 
加藤アナ : 食中毒予防の『3原則』である「つけない」「増やさない」「やっつける」。皆さん、食中毒の予防をしっかりと心がけましょう。
 
今回は山梨県福祉保健部衛生薬務課の渡邊正則さんにお話しを伺いました。渡邊さん、ありがとうございました。
 
渡邊さん : ありがとうございました。
 
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今回は『 食中毒の予防 』をご紹介しました。来週のINDEXは『 男女共同参画推進月間 』をお送りします。
 
山梨県がお送りした「やまなしINDEX」。お相手は加藤響子でした!!それでは良い週末をお過ごしください!!
 
 
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YBSラジオ『やまなしINDEX』は放送後に当ホームページにてお聞きいただけます。
 
是非お楽しみください。