大規模自然災害への備え

今回のINDEX : 『 大規模自然災害への備え 』
 
 
山梨放送アナウンサーの加藤響子です。山梨県がお送りする『やまなしINDEX』です。
 
今回の「やまなしINDEX」は「大規模自然災害への備え」について、後藤斎山梨県知事にお話しを伺います。
 
◇ ◆ ◇
 
加藤アナ : 後藤知事、宜しくお願い致します。
 
後藤知事 : 宜しくお願い致します。
 
 
『 県内で想定される大規模自然災害 』
 
加藤アナ : 今年4月の熊本地震や、この夏、北海道や東北地方を中心に相次いだ大雨災害など、全国各地で大規模な自然災害が続発していますが、山梨県では、どのような災害が想定されているのでしょうか。
 
後藤知事 : 本県は「災害が少ない県」と言われますが、震度6強の大きな揺れを伴うとされる南海トラフ地震や、活断層による地震などが心配されています。
 
また、地震以外にも大雨などによる土砂災害や、富士山噴火などの大規模災害の発生が懸念されています。
 
 
『 大規模自然災害への備え (自助・共助の取り組み) 』
 
加藤アナ : 県内でも大規模な自然災害の発生が想定されるということで、やはり日頃からの備えが重要になってきますね。
 
後藤知事 : まず、県民の皆様には「災害は必ず起きる」という認識を持っていただきたいと思います。
 
その上で、自分は大丈夫と思わずに「自分の命は自分で守る」という心構えを持って、少しでも被害を減らせるよう「減災」の取り組みを行うことが大切です。
 
加藤アナ : 具体的にはどういった対策を行えばよいのでしょうか。
 
後藤知事 : 熊本地震では、住宅の倒壊で多くの方が犠牲になりました。
 
このため、お住まいの住宅が地震に耐えられるかどうかについて確認していただきたいと思います。
 
県では市町村と協力して、木造住宅の耐震化を支援しています。昭和56年5月以前に着工した木造住宅については、無料で耐震診断が受けられます。
 
耐震改修のための設計や工事についても補助制度がありますので、こうした制度を活用して住宅の耐震化を進めてもらいたいと思います。
 
また、家具の安全な配置や転倒防止などの対策も進めてほしいと思います。
 
災害では、水、電気、ガスなどのライフラインがとまり、生活への影響が懸念されますので、非常時の持出品や備蓄品を準備してください。
 
なお、水や食糧は、最低3日分、できれば1週間分の備蓄をしてください。更に、災害時には、どこの避難所へどのルートで行けばよいのかを確認しておくことも大切です。
 
これらに加えて、「自分たちの地域は自分たちで守る」という「共助」の取り組みも進めていただきたいと思います。
 
災害時には、救助や避難所の運営などで、ご近所の協力がとても重要になってきます。
 
いざというとき、地域が一体となって活動できるよう、地域で行う防災訓練に積極的に参加したり、災害時に助けが必要となる人を確認するなど、普段からのコミュニケーションを図るように努めてもらいたいと思います。
 
 
『 県の取り組み 』
 
加藤アナ : それでは最後に、県の取り組みについてお聞かせください。
 
後藤知事 : 県では、熊本地震を踏まえまして大規模地震対応の検証を進めております。
 
県の地域防災計画を修正するとともに、避難所ごとに必要な物資を把握できる「総合防災情報システム」を導入するなど、皆様の命と暮らしを守るために防災対策の一層の充実を図って参ります。
 
しかしながら、様々な災害に対応するためには、「自助」「共助」が大切でありますので、県民、市町村、関係団体との連携を図り、県民総ぐるみで防災体制の充実に取り組みたいと考えております。県民の皆様のご理解、ご協力をお願い申し上げます。
 
加藤アナ : 今回は、「大規模自然災害への備え」について後藤斎山梨県知事にお話しを伺いました。後藤知事、ありがとうございました。
 
後藤知事 : ありがとうございました。
 
 
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今回は「大規模自然災害への備え」について後藤斎山梨県知事にお話しを伺いました。
 
山梨県がお送りした「やまなしINDEX」。お相手は加藤響子でした!! それでは良い週末をお過ごしください!!
 
 
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YBSラジオ『やまなしINDEX』は放送後に当ホームページにてお聞きいただけます。
 
是非お楽しみください。