2019年12月アーカイブ

今月は「環境」をテーマにお送りします。空気が乾燥するこの時期、怖いのは火災ですね。今回は山林火災について森林整備課の新海創士さんに伺います。
 
小松アナ:冬は森林火災が多くなるのでしょうか?
新海さん:冬は下草が枯れ、落ち葉が積もって森林の中が燃えやすい状況になっています。もちろん、空気が乾燥して強風が吹きやすいなどの自然条件もあります。そういった条件から林野火災は、例年1月頃から発生件数が増え始め、春にかけて最も多く発生しているんです。春先になると山菜採りや森林レクリエーションなどで山に入る人が増加することなども森林火災の一因となっています。
 
小松アナ:どんなきっかけで火災が起こるのでしょうか?
新海さん:出火原因の内訳を見てみますとたき火が30.1%、火入れが16.6%、放火、これは疑いも含みますが、9.2%となっていて、その他にはタバコの火の不始末などがあげられます。いずれもちょっとした火の取り扱いの不注意が大きな被害につながっています。

小松アナ:私たちが注意しなければいけないことは?
新海さん:山林火災を防ぐための注意点をいくつかご紹介します。まず、枯れ草などのある火災が起こりやすい場所では、たき火をしないでください。たき火などの火気を使用した後、その場を離れるときは完全に消火をしてください。また、強い風が吹いているときや、空気が乾燥しているときには、たき火、火入れをしないよう心掛けてください。火入れを行うときは、市町村長の許可を必ず受けてください。そして出火原因のひとつでもある「たばこ」。喫煙は指定された場所で。そして吸いがらは必ず消すとともに、絶対に投げ捨てないでください。県では、各林務環境事務所を中心に、例年12月から翌年5月までパトロールをしたり、山火事予防の看板の設置、入山者への山火事防止の啓発活動の実施など、山林火災予防運動に取り組んでいますので、ぜひ県民のみなさんも山林火災の防止にご協力をお願いいたします。

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今月は「環境」をテーマにお送りします。今回は「やまなしクールチョイス県民運動」について県エネルギー政策課の中野繭子さんに伺います。

小松アナ:どんな運動ですか?
中野さん:昨今、地球温暖化が原因とみられる猛暑や集中豪雨など、私たちの生命や暮らしに深刻な影響を及ぼす異常気象が頻発し、地球温暖化問題が世界中で注目を集めています。そこで、県では、県民一人ひとりが、省エネの取り組みやエコ活動など、日常生活の中で身近にできる温暖化対策を「COOL にCHOICEする」、つまり、「賢く選択」して実践していくことを目的とした「クールチョイス県民運動」を展開しています。具体的には、この番組でも以前お伝えしたエコドライブ、マイバッグ、マイボトルの活用なども、温暖化対策に繋がります。また、家庭での消費エネルギー量を記録し、排出される二酸化炭素の量を知ることができる、やまなし環境家計簿アプリ「えこメモ」も是非ご活用いただき、身近なところから少しずつ温暖化対策に取り組んでいただきたいです。
 
小松アナ:他にも、私でもすぐできる取り組みってありますか?
中野さん:今回は、クールチョイスの一例として、「ウォームシェア」をご紹介します。実は家庭の1年間のエネルギー消費のうち、約1/4を暖房が使っているんです。そこで効果的なのが、暖かい場所をみんなで分かち合う、シェアすることで、省エネ・温暖化対策に繋げる「ウォームシェア」です。県では、地域で気軽に集まってみんなで温まれる場所を、「ウォームシェアスポット」として登録しています。現在、県内には381カ所のウォームシェアスポットが登録されており、なかには「ウォームシェアにきた」と伝えると特典を受けられる場所もあります。ウォームシェアスポットにはのぼり旗やポスターが掲示してありますので、ぜひお気に入りの場所を探してみてください。また、ウォームシェアスポットとして登録していただける場所を、12/27(金)まで募集しています。応募方法など詳しくは県のHPをご覧ください。
 
県では、「やまなしクールチョイス県民運動」に賛同し、サポーターとして地球温暖化対策に率先して取り組む個人や団体、企業を募集しています。詳しくは、県エネルギー政策課(tel055-223-1502)までお問い合わせください。
 

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今月は「環境」をテーマにお送りします。今回は県で平成24年度から導入している「森林環境税」、その取り組みについて森林環境総務課、内田浩平さんに伺います。

小松アナ:森林の役割について教えていただけますか?
内田さん:山梨県の78%を占める森林は、木材などを生産するだけでなく、山くずれや洪水などを防ぐ働きや豊かな水をたくわえ、供給する働きなど、さまざまな働きを通して私たちの生命や財産を守ってくれています。そんな森林ですが、特に人の手によって植えられた人工林では、間伐など適切な整備がされないと、それらの働きができなくなってしまいます。
 
小松アナ:森林を守るための森林環境税なんですね。
内田さん:私たちの暮らしを支える貴重な財産である森林を県民全体で守り育て、次の世代に引き継ぐために、平成24年4月から導入されています。既存の県民税均等割に上乗せする形でご負担いただき税額は個人が年額500円、法人が均等割額の5%相当額とし、この税収を活用し、各種事業を行っています。

小松アナ:森林環境税等を活用した取り組みにはどのようなものがあるんですか?
内田さん:3つの基本施策を掲げて事業を行っています。一つ目は「多様な公益的機能の維持・増進を図る森づくり」です。先ほどお話した荒廃した人工林の間伐や放置されヤブ化した里山林の整備を行っています。これまでの7年間で約5,300haの間伐や720haの里山林整備などを行ってきました。2つ目は「木材・木質バイオマスの利用促進」です。保育所、幼稚園、小中学校などへ県産材を使った机や椅子の導入を支援しています。3つ目は「社会全体で支える仕組み」です。教育機関などが行う森林体験活動を支援したり、県民の皆さんを対象とした森林整備現場見学会を開催しています。森林体験活動では、子どもたちに、森林の必要性や大切さを学んで理解してもらうことが狙いです。県では、県民の皆様からいただいた森林環境税を有効に活用し、全な森づくりを着実に進めていきます。
 

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今月は、「環境」をテーマにお送りします。今回は、毎年冬に実施されている大気汚染対策の取り組みについて、県大気水質保全課 薬袋ゆいさんに伺います。

小松アナ:なぜ冬に取り組みを実施しているのでしょうか?
薬袋さん:冬は大気がよどみやすく、交通量の増加や暖房機器(ボイラー)の使用などにより、PM2.5の原因物質である窒素酸化物(NOx)の濃度が高くなる傾向があるんです。そこで毎年冬季に大気汚染対策の取り組みとして、きれいな空を守ることの大切さを呼びかけています。


小松アナ:私たちが普段から気を付けるべきことはありますか?
薬袋さん:ウォームビズ・ウォームシェアという言葉をご存じですか?大気汚染の原因となる暖房器具をなるべく使わないようにする取組みです。具体的には、室内温度の「20℃」設定を心がけたり、使わない部屋の暖房はOFFにする。重ね着などの工夫をするウォームビズに加え、家族や友達、職場の仲間でひとつの部屋に集まり暖房の節約をするウォームシェア。これらをできる範囲で実践していただきたいと思います。冬は寒いので、車を使う機会も増えるかと思います。車を運転する際は、環境にやさしい運転、エコドライブを実践しましょう。

小松アナ:具体的にどのような運転がエコドライブになるのでしょうか? 
薬袋さん:エコドライブにはふんわりアクセル『eスタート』、エアコンの使用は適切に、不要な荷物はおろそうなど10のおすすめ項目があります。これらのちょっとした運転方法の工夫で、排出される大気汚染物質やCO2の削減になり、さらに燃費向上や交通安全にもつながります。また、県ではエコドライブをしますと宣言してくださる方を募集しています。宣言してくださった方には、かわいいキティちゃんのステッカーを差し上げています。ぜひ、エコドライブを実践してください。

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