第14回「(旧)遠藤医院」(7月5日放送)
身延町、梅平商店街にある身延小学校バス停の奥にある古い建物。
木造二階建ての洋風建築で、学校や役場を思わせる立派な佇まい、「旧、遠藤医院」です。
詳細な図面を基に建てられ、
骨組みには、洋風の、強固な工法を取り入れています。
デザインもすばらしく、こだわりを感じる建物です。
身延山久遠寺の総門前で診療所を開いていた遠藤医師が、
この地に移り、大正15年に開設した医院。
1階に診察室、2階に病室と、医療専用に作られた建物は、
住居も兼ねた病院が多い時代には大変珍しいものでした。
外壁は下見板張り。
玄関ポーチは石造り風で、重厚かつモダンなデザイン
身延で最初の保健所もこちらに設置され、
平成2年に閉院するまで、およそ70年に渡り、
地域医療の中核を担ってきました。
当時としては大きな医院を構え、
医療に邁進した医師の思いが伝わる建物です。
2016年7月5日 23:00