紹介した建物

第15回「中区配水場」(7月12日放送)

第15回中区浄水場フォーマット

 

甲府市、愛宕山の中腹。

桜の季節だけ無料で開放される「中区配水場」。
約70本の桜越しに、甲府の街並みを一望できる、人気のスポットです。

全国で26番目の上水道として、
大正2年に給水を始めた施設。

長年、伝染病や不衛生な用水に悩まされてきた、
甲府市民の喜びもひとしお、竣工を祝う歌も作られ、
小学校で盛んに歌われました。

中には、大正時代そのままの建物が。
特徴的なドーム状の屋根は、流入井と流出井。
この下に、配水池があります。

配水池は2室に分かれ、中央には地下通路が。
上部には厚さ36.3cmの、
コンクリート製アーチ形のふたが設けられています。
大正時代、10万人に対し、
8時間分の給水と消火用水に使用できる容積でしたが、
昭和30年代に増設されました。

市民が待ち望んだ、安心して飲める上水道。
現在も主に甲府東部に送水され、
水道水のおいしい都市に選ばれています。

2016年7月12日 23:00