第19回「山梨県庁別館」(8月9日放送)
2年6か月の工事期間、
14業者、延べ46,500人余りが関わり、
昭和5年に誕生した山梨県庁舎・別館。
80年以上に渡り、
県政の中心施設として使用されている別館。
貴重な文化財として、保存・活用も行われています。
建築の造りは、近代的な様式主義に、幾何学形態や、
東洋風の意匠を組み合わせたもの。
軒丸瓦には、
県章にも採用された「山」マークが見られます。
正面玄関や車寄せに使われているのは、
塩山産の花崗岩です。
「山」はこんなところにも。
庁舎自体が、「山」の字の形になっています。
内部には、格調高い空間が広がっています。
公式行事や要人のもてなしに使われた「正庁」。
竣工時の写真を元に、復元されています。
舞台の上には金色のレリーフ、
鏡板に模様の入った「折上げ格天井」など、
和と洋の融合した室内です。
「山」のマークと葡萄をあしらった、
豪華な絨毯の敷かれた「旧知事室」も復元されています。
山梨を象徴する文化遺産。
そして、発展を支えてきた先人たちの思いが詰まった建物。
「山梨近代人物館」も併設され、
山梨の記憶・魅力を次代に伝えようとしています。
2016年8月9日 23:00