第24回「山梨大学 赤レンガ館」(9月13日放送)
甲府市北新のこの一帯は、
明治42年から旧陸軍歩兵第四十九連隊、
通称「甲府連隊」が常駐していた場所。
赤レンガ館は、甲府連隊の食糧保管庫「糧秣庫」でした。
明治41年に建てられた、100坪の平屋建て建築。
外壁のレンガは、当時としては珍しい「オランダ積み」。
アーチ型の戸口や窓があり、雨仕舞もつけられています。
木軸組トラス構造で、屋根は切妻の、日本瓦葺き。
明治期の洋風建築で、県内に現存する、
最大規模の煉瓦建築物です。
附属中学校校舎の一部として、長らく使用されてきましたが、
平成10年、大雪で破損したのを契機に、
保存の気運が高まり、耐震工事と改修が施され、
平成14年、当初の姿によみがえりました。
現在は歴史資料の展示や、
イベントホールとして使用され、
戦争とまちの記憶を伝えながら、
地域に愛される施設へと生まれ変わっています。
2016年9月13日 23:00