担当スコーパー：山﨑祐依

1750年（江戸寛延3年）からこの地で酒造りを始めておよそ300年。
名水の里と知られる白州で、甲斐駒ヶ岳の伏流水と、名水で育った地元産の米を使用。緻密なデータ管理、絶えまない技術革新、最後のスパイスとして蔵人の繊細な感覚と感性でその年の米の出来不出来に左右されない「七賢の味」は完成されます。

 

　　　　　

 

こうして完成された七賢の酒は数々のコンクールでも上位入賞の常連です。
最近ではフランスで開催されるKura Masutar2020という、トップソムリエ達が審査を行う日本酒コンクールに出品。
今大会には過去最多の824点が出品されましたが、七賢からはプラチナ賞に「風凛美山」「絹の味」「スパークリング　杜ノ奏」金賞に「スパークリング　星ノ輝」「EXPRESSION 2019（スパークリング）]の５つの酒が受賞を果たしました。　

中でも「スパークリング　杜ノ奏」は全824点中のトップ18に選出されており、最終結果は11月8日に発表される予定。上位にランクインされる期待が高まります。また、5点の受賞品のうち3点がスパークリングであることにも注目です。七賢では従来の日本酒とは全く別の高みを目指し、スパークリング日本酒の開発にも力を注ぎます。

 

　　　　

トップ18入りを果たしている「スパークリング　杜ノ奏」はサントリー白州蒸留所のウイスキー樽に七賢を寝かせた、
今までにはありえなかった奇跡のコラボレーションにより生まれた逸品。

1440ml(¥22,000)
720ml(¥11,000)

 

 

七賢の醸造責任者である北原亮庫さんが「醸造家としての表現作品」として生み出しているスパークリングシリーズが、「EXPRESSION」です。今年も「EXPRESSION　2020」が限定1000本で10月2日（金）に販売スタート。

北杜市には世界で唯一キース・へリングの作品を展示する「中村キース・へリング美術館」がある。
若き頃からこのキース・へリングをリスペクトしてきた北原亮庫さんにより、2018年からEXPRESSIONのボトルに彼の作品がラッピングされています。

 

　　

 

今回のEXPRESSIONは40年熟成大吟醸古酒を国産の桜樽で仕込み、これまでには考えられない挑戦的なスパークリングとなりました。蔵元三代に渡る40年の時を経て、新たな姿となって令和の時代に誕生した作品。

（￥55,000）

 

また、七賢では日本酒造りの技術を活かしてスキンケア商品の開発にも成功。
その名も「COJIE」。
「杜氏の手は美しい」には科学的根拠があることは知られていますが、七賢はこの肌にいいとされる米糀由来の天然成分に着目し、独自技術でパウダー化することに成功しました。
スキンローションやエッセンシャルマスク、最近ではアルコール除菌ジェルなど、様々なラインナップのスキンケア商品の開発を進めます。

 

　　　　

　　

現在は新型コロナウイルスの影響で醸造蔵の一般見学は中止となっています。
しかし、訪れる人々を決して退屈させない見どころが多く、300円でグラスを購入して好きな酒を試飲できるコーナーや、お酒が飲めない方も楽しめるカフェや土産品売り場が。そしてなんといっても、歴史的な建造や文化財、訪れるだけで楽しめる場所となっています。ぜひ白州の自然と共存する「七賢」を堪能してください。

 

 

住所：山梨県北杜市白州町台ヶ原2283

営業時間：午前10時～午後5時
休み：元日のみ
電話番号：0551-35-2236