50年の歴史に幕 町の中華食堂最後の一日(3月5日OA)

甲府市里吉にある中華食堂の田中屋。

創業50年の老舗食堂をたった一人で切り盛りするのは田中末子さん78歳です。

昭和44年の創業から半世紀にわたり地域の人を中心に根強いファンに支えられてきました。

当初は夫の勇三さんと二人で店を切り盛りしていましたが、6年前に勇三さんは他界。

以来、末子さんがひとりで接客から調理までこなしてきました。

店の自慢は野菜たっぷりのタンメンと自家製のチャーシュー。

どちらも懐かしくて優しい味が支持されてきました。

しかし78歳となった今、体力の限界を感じ店をたたむ決断をしました。

平成31年2月28日午前11時、いつもと変わらない末子さんの願掛けとともに最後の営業が始まりました。

別れを惜しむお客さんが続々と末子さんのもとを訪れました。

末子さんの長女・照子さん、次女の宏枝さん、三女の佐江子さんの3人の娘とその家族もやって来ました。

家族から花束と末子さんの大好きなケーキが贈られました。

午後9時過ぎ、お客さんへの料理を全て出し切ったあと、末子さん料理を始めました。

作ったのは看板メニューのタンメン。そのタンメンの行き先は花束をくれた家族たちでした。

こうして田中屋の50年の歴史は、末子さんの笑顔とともに幕を下ろしました。


2019年3月5日 05:34