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【速報】同僚女性殺人 元団体職員の男(36)に懲役20年の実刑判決 甲府地裁 山梨

【速報】同僚女性殺人 元団体職員の男(36)に懲役20年の実刑判決 甲府地裁 山梨

 去年4月、同僚女性を殺害し遺体を遺棄したとされる元団体職員の男の裁判員裁判で、甲府地裁は13日、懲役20年の実刑判決を言い渡しました。  判決で西野牧子裁判長は「自己中心的かつ身勝手で短絡的な犯行。強い力で首を絞め続けた犯行態様は危険で悪質で、強固な殺意は明らか」などと指摘しました。  元団体職員の小棹将太被告(36)は去年4月30日夜、甲府市の勤務先の駐車場で、同僚だった女性(当時40)の首を両手で締めて殺害し、遺体を身延町の河川敷に投げ捨てた殺人と死体遺棄などの罪に問われています。  これまでの裁判で小棹被告は起訴内容を認め、検察側は懲役22年を求刑していました。  検察側の冒頭陳述などによりますと、小棹被告は2022年5月から8月にかけて職場で36回にわたり女性の後ろからスマートフォンをスカートの下に差し入れて下着などを撮影したほか、去年4月には女性のロッカーの前のついたてにUSB型小型カメラを設置し、レンズをスカート内に向けて下着などを撮影していました。  また3年前、妻と離婚する前ごろに女性に交際を申し込みましたが、断られていました。去年4月19日には残業していた女性に「ホテルに行きませんか」「一回させてほしい」などと言い、女性から「警察を呼びますよ」と言われあきらめていました。  そして、犯行当日の30日午後4時半ごろ、女性から相談を受けた上司に呼び出された小棹被告は「女性職員にセクハラのようなことを言っていないか」などと問われ、「冗談で言ったことはある」などと回答しました。    検察側は職場での言動がセクハラと捉えられ、冷たい態度をとられ続けることに耐えられないと思った小棹被告が「女性と関係が元通りにならないなら、生活の平穏を守るため女性を殺害するしかない」などと考えたと指摘。  さらに同日午後5時半過ぎ、小棹被告が職場の駐車場で女性を待ち伏せし、仕事を終えて車に乗り込もうとした女性に駆け寄り声をかけたところ、女性から「話すことはない」「警察を呼ぶ」などと言われて女性を殺害しようと決意。背後から首を絞め付け、女性が声をあげて助けを求めると手で口をふさいで首を絞め続けたと、犯行の状況を明らかにしていました。  このほか、被告人質問で小棹被告は4年前からほぼ毎日、被害女性を盗撮していたことを明らかにし、やめられなかった理由について「行き過ぎた愛情だったと思う」と話していました。

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