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山梨放送

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小学校で観光客の無断駐車相次ぐ “侵入”事案も 対応追われる 山梨・富士河口湖町

オーバーツーリズムが問題となっている富士河口湖町の小学校で、観光客による敷地内への無断駐車が相次いでいることが1日、分かりました。 学校は町と協力しながら、対応に追われています。 富士河口湖町船津にある船津小学校です。 600人近い児童が通う船津小は、多くの観光客が利用する富士急行線・河口湖駅の近くに位置しています。 船津小 篠原良典 教頭 「向こうから入ってきて間違えて(校庭を)通ってしまい、反対側に抜けていく」 校庭には大きな障害物がないため、富士山を撮影しようとする外国人観光客が立ち入ってしまったり、小学校の敷地であることを知らずに近道のために歩いて横切ったりする事例が以前、多発していました。 こうした事態を受け、町は校内への立ち入りや撮影の禁止を英語や中国語などで呼びかける看板を設置。 その効果もあってか立ち入り事案は減少し、今年4月以降は確認されていないということです。 ただ、新たな問題も発生しています。 学校周辺に観光客向けの飲食店などが続々とオープンしたことで、校舎裏にある職員専用の駐車場に県外ナンバーやレンタカーの無断駐車が相次ぐようになりました。 学校では登下校時の生徒の安全を確保するため、新たに注意を呼びかける看板を設置するなど対応に追われています。 船津小 篠原良典 教頭 「まずは子どもの安心・安全が一番なので。そこを大事にしていきたいと思うので、学校内に関係者以外が入れるような環境は避けたい」 一方、船津小の近くにある人気の撮影スポットで、町が富士山を隠す黒い幕の設置を進めているコンビニエンスストア前の工事は、目隠しとなるネットの用意が遅れているため、完成は5月中旬となる見込みです。

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