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浸出水の汚染が問題となっている北杜市の明野処分場について、県は23日、水質基準を緩和する形で早期に廃止する考えを明らかにしました。有識者は現在の基準が厳しすぎると指摘する一方、住民からは「約束は守るべきだ」と反対の声も上がりました。 県は23日、北杜市で開かれた臨時の安全管理委員会で、水質基準を緩和することで処分場を早期廃止する方針を住民に説明しました。 北杜市の明野処分場は設備の誤作動などで2013年に操業を停止し、昨年度に閉鎖する予定でした。しかし、施設から染み出す浸出水の水質が地元などとの協定で定めた基準値を下回らないため、県は閉鎖を先延ばしして水の処理を続けています。 しかし、協定にある基準値は国の環境基準の10倍厳しいため、県の有識者検討委員会は浸出水を処理せずとも国の環境基準内であり、環境には影響しないという見通しを示していました。 こうした状況を受け、県は地元自治体と交わした協定を緩和する形で基準をクリアし、早期に廃止する方針を住民に示しました。 有識者は 「国が定める環境基準、安心基準は極端な健康影響が出ないような数値に設定されていることが大前提にある。示されている数値は少し厳しいのではないかと思う」 これに対し、住民の1人は… 地元住民は 「県が国の基準を10倍も上回る厳しい基準を設けて、安全対策を完全に行っていくという約束を地元にして、それを理解して受けいれた人も多くいたのではないか」 県によりますと、閉鎖延長による維持費用は年間約1億円と試算されていて、県はこれ以上、赤字が膨らまないよう対応していくとしています。次回の安全管理委員会は夏に開かれ、県が跡地利用の案を示すということです。
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