山梨県南アルプス市の住宅で69歳の男性が殺害され、息子の16歳の男子高校生が逮捕された事件で、男子高校生が父親の女性関係についての悩みを友人に相談していたことが25日、分かりました。 　事件は24日、南アルプス市の住宅で69歳の父親を刃物で切り付けた殺人未遂の疑いで16歳の男子高校生が逮捕されたものです。その後、父親の死亡が確認されたため、警察は25日、容疑を殺人に切り替えて男子高校生を送検しました。 　男子高校生の友人によりますと、おととし秋ごろから度々、父親の女性関係について相談を受けたといい、自宅に母親以外の女性がひんぱんに出入りしていることに悩んでいたということです。 　また、友人の母親は事件を受け、「（男子高校生は）優しくて思いやりもあり、笑顔であいさつしてくれる礼儀正しい子。近くにいる大人としてできることがあったのではないかと思っている」と話しました。 　一方、捜査関係者によりますと、父親の遺体には、のどのあたりに刃物で切られた傷が残されていたということです。 　警察の調べに対し、男子高校生は「俺が父親を殺そうとしたことは間違いありません」と容疑を認めていて、警察は詳しい動機などを調べています。