2013年1月アーカイブ

今週のインデックスは…山梨の郷土料理 おねり
 


みなさんの住んでいる地域には、どんな郷土料理がありますか?
「おねり」と聞いてどんな料理が思い浮かびますか?

「おねり」は、
ジャガイモやカボチャといった穀物にトオモロコシの粉に塩湯を入れてかき混ぜて、ねっとりと固まったところ食べる
山梨に昔から伝わる郷土食です。

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使う材料は地域によってさまざま。
山間地域では米の生産量が少なく、さつまいもや麦、ソバなどの雑穀を使って作った料理がよく作られていました。

「朝はおねり、昼はおやき、夜はほうとう」なんていう言葉が残っている程、
「おねり」はさかんに食べられていたんですよ。


昭和40年ごろまでは県内の至る地域で作られていましたが、現在ではほとんど作られていません。

どんな料理か気になったので、作ってみました!

私が作ったのは、峡東地域の「おねり」
甲州市食生活改善推進委員会が出しているレシピを参考にしました。


one まず、さつまいも、かぼちゃ、さといもの皮を剥いて、
   食べやすい大きさに切ります。そしてお湯で柔らかくなるまで煮ます。

two 柔らかくなったら、トウモロコシ粉を入れ、よく練ります。

three ぽってりしたら出来上がりです。

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食べるときは、ねぎみそ、「大根おろしと味噌」などを付けて食べるんだそうです。
峡東地域では100年以上前から米のつなぎ食として作られたとのことです。


そして、気になるお味はというと・・・・
野菜の自然の甘みで、やさしい素朴な味でした!

その他、醤油や砂糖で味付けをする地域もあったり、
現在は、お好みで柚子やすりゴマをかけたりしている家庭もあったりするそうですよ。

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さて、いまファミリーレストランやファーストフード、コンビニエンスストアなどで好きなものを手軽に選べる時代です。

「おねり」を始め、昔から食べられてきた料理が消えつつある現状があります。
少し寂しいですねthink

また、これだけ飽食の時代なのに体力不足の子ども、気力のない子ども、家庭の味を知らない子どもが増えているんですよ。
成長期にはバランス良く必要な栄養素をとることが大切です。


家庭の味は、ふるさとの味。
郷土料理は、使う材料に制限がありその地域の風土が色濃く現れます。

健康管理と共に、大切にしていきながら、これからも絶やすことなく私たちが受け継ぎ、
さらに次世代へ引き継いでいきたいですねhappy01


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是非お楽しみ下さい!

 

 

今週のインデックスは・・・酒折宮 


連歌発祥の地として名高い酒折宮

この神社の歴史は古く、
日本武尊が東征(蝦夷<えみし>への出兵)の際に、滞在したのが始まり
といわれています。

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さて、酒折宮といえば連歌が有名ですが、連歌とは五・七・五・七・七の短歌と同じ構成でできています。
しかし、五・七・五の上の句を詠んだ後(のち)、別の人が(七・七)の下の句を詠むというのが連歌の特徴であり、この点が短歌と異なる所です。

この連歌にさらに、五・七・五そして、七・七と次の句を繰り返し付けていき一つの詩とする長連歌なども発展し、鎌倉時代から室町時代にかけ人気を誇りました。

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ところで、なぜ酒折宮が連歌発祥の地といわれているのか!
それは、日本神話の英雄・日本武尊が、蝦夷地まで遠征した際に、滞在した酒折の地で詠んだ歌が連歌の始まりだといわれている からなのです。

そのとき詠まれたのが、
「新治筑波を過ぎて幾夜か寝つる」という上の句と
「かかなべて夜には九夜日には十日を」という下の句です。

日本武尊が「新治(にひばり)筑波の地を過ぎてからどれくらいたったろう」と上の句を詠むと、
御火焼翁(みひたきのおきな)、火の番をしていた者が
「日数にすると、夜では九夜、昼では十日でございます」と下の句を答えたという内容です。

日本武尊の東征の記録は、古事記や日本書紀に記載があり、そして、御火焼翁の機転の利いた下の句に日本武尊が感嘆、感激したという内容が古事記に記されていることが、連歌発祥の地という説の信憑性を高めているのです。


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さて、酒折宮の裏山には梅の名所「不老園」があり、
毎年2月から一般に公開されています。

不老園は明治中期に甲府市内の呉服商だった奥村家の別荘として整備されたもので、
全国から集められたさまざまな種類の梅が、1月下旬から3月下旬にかけ咲き誇ります。


この不老園の脇にある坂道をしばらく登ると、実際に日本武尊が滞在したといわれる場所があり、ここには古天神とよばれる古い石の祠が今も残っています。

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酒折宮と日本武尊が実際に滞在した古天神、そして不老園。
ちょっと早い春を探しに出かけてみたいと思いますconfident


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今週のインデックスは・・・山梨のジビエ 


今回は山梨住みます芸人いしいそうたろうさんと一緒にお送りします。

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いしい:家族で富士川町に住んでいます。いしいそうたろう です!
     よろしくおねがいします。

 

村 松:いしいさんは、ジビエ料理を食べたことってありますか?


いしい:僕ぐらいになると、週に2回位はジビエを食べていると…嘘になります(笑)
      すみません。まったく知りません。
     
      ジビエって何のことですか?


村 松: ジビエというのは、狩りで獲った天然の野生鳥獣のお肉を意味するフランス語。
      ヨーロッパでは貴族の伝統料理として古くから発展してきました。
    
     そして、ジビエ料理の根底には、動物の生命を奪う代わりに肉や内臓、骨、血液
     といった動物の全てを余すことなく利用し、感謝を捧げるという精神が流れている
     んです。


いしい: 崇高な精神が流れているんですね。失礼いたしました。
      
     せっかくなので、食べてみたいですね。


村 松: そう思いまして、いしいさん、スタジオに山梨の「鹿カレー」をご用意しました。


いしい: うわー!美味そう!!
     頂きます。
  
     うん!お肉が思ったよりも柔らかいですね。
     淡白で、ともすれば牛肉に近い旨みがありますよ。
     
     美味しい~!


村 松: 噛めば噛むほど味が染み出てくるような感じですよね。


いしい: 鹿が口の中で大暴れ(笑)
     美味しいよ!すごい旨い!!


村 松: いしいさんも喜んでいますが、この「鹿カレー」、富士河口湖町や道志村では
     観光客からとても好評なんです。


いしい: それは頷けますよ、本当に。


村 松: 鹿カレーだけではなくて、「シカ肉の薫製」「竜田揚げ」「シカ肉のステーキ」など、
     いろいろなレシピ開発も進んでいるんです。


いしい: メニューもたくさんあるんですね。


村 松: 村松:実は、山梨県では野生動物による農林業への被害は深刻なんです。

     シカで言えば、苗木はもちろん、長い年月をかけて育てた樹木の枝葉や樹皮を
     食べたり、剥がしたりしてやがて枯れてしまうという問題も起きているんです。

     そこで野生鳥獣を守りつつ農林業への被害を防ぐこと、このバランスを取る
     ために一定の捕獲が必要なんです。


いしい: なるほど。その活用法がジビエ料理なんですね。

     鹿肉って、他にも相性の良いものってあるんですか?


村 松: 例えば、シカ肉はワインとの相性がとっても良いんです!
 

     世界のソムリエ、田崎真也さんがプロデュースした、東京都日本橋にある
     山梨の食材やワインを提供するレストラン「ワイワイ」でも、県産ワインとともに
     シカ肉が提供されていて、とっても好評なんですよ。


いしい: 美味しそうですね!
     今度はワインとシカ肉の組み合わせにも挑戦してみたいですね!


村 松: 是非、試してみて下さい!


いしい: それだけじゃなくて、山梨の美味いもの全部、僕に持ってきて!(笑)
     お願いします。



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