着せ替え
気持ちを作るために「なりきる」ということをよくします。
番組MCをするときには国民的名司会者に。ナレーションを読む時には、大御所ナレーターや声優に。台所に立つのであれば、クッキングパパにといった具合でしょうか。パパではないんだけれども。
そうすることで、自信を持ってその場に臨むことができます。
もちろん、日頃の練習や意識が大事なのは前提として。
いわゆる自己暗示というものだと思うのですが、何度も経験していればテレビのリモコンのようにすぐに「ぽちっ」とそのモードに切り替えることができます。
一方で「その役」が不慣れであればあるほど、なりきるためにかかる時間は長くなります。
まだ自分に馴染みきっていないから、当然。
シルバーウィーク。
家にもうすぐ2歳になる姪っ子が来まして。
忠犬わらびとのファーストコンタクトもスムーズに進み、我が家には「かわいい」が充満したわけで。
おじさんも目尻がさがりっぱなしな時間が続くわけですよ。
あぁ、歳をとるのも悪くないなぁなんて感じてしまうくらい。
来る1ヶ月以上前から、「ここのお店のメニューなら子供でも食べられるんじゃないかな?いやでも、こっちのスイーツも美味しいから弟夫婦も喜んでくれるんじゃないかな?いやいや、前に連れて行かなかったっけ?でもまだその時は姪っ子は産まれてなかったよな?」と、妻と作戦を練りに練ってきました。
それくらい楽しみにしていましたし、来てくれたことでここ最近で一番笑顔の絶えない時間だったなと。
ちなみに、わらびのことを「わんわん」と言わせたいがあまり、
僕が何度も「わんわんだよー。わんわん、言える?」みたいなことをしていたので、
彼女は僕の名前を「わんわん」と覚えそうになっています。
で、そんな彼女たちが帰った直後。
ライブ。
会社の同僚と組んでいるバンドで、ライブハウスデビューをするという。
10月にある社内のイベントでの余興用にゆるく練習していたのですが、ありがたいことにお声がけいただきまして。
急ピッチで準備してきたわけです。
もちろんギターを構えてステージに立つなんて僕の日頃の「役」にはありませんから、なりきるのには相応の長い時間がかかります。
姪っ子たちが帰って行ったのが夕方3時ごろ。
出番は7時すぎ。
圧倒的に足りないチューニングの時間。
ロックンローラーたるもの、尖ってギラついてなんぼ(な、はず)。
でも直前までの僕は、ゆるゆるふわふわ〜なデレデレおじさん。
姪っ子のご機嫌を取るためだけに全神経を集中させていたところから、180度違う人格にならなければならないわけで。
そんな器用なことがわずかな時間でできるはずもなく、ステージの上には角のとれたまるーいギタリストが佇んでいました。
演奏もトークもキレのないステージになった気がしますが、これもいい経験。
またいつ姪っ子が来てもいいように、ギターを肩から下げながら「いないいないばあ」で笑いが届けられるようにならないと。
あまり祝日が関係ない仕事をしていますが、この1日だけでも十分充実したシルバーウィークを過ごせました。
社会人になってからの一つの夢であったバンド活動が本格化してきて、嬉しい今日この頃。
細くながーく続けていきたいなと。

2026年9月23日 16:37


