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紹介した内容

第2回「暴瀉病流行日記」(山梨市)


暴瀉病(ぼうしゃびょう)とは、コレラのこと。市川村(現・山梨市)の名主が、江戸時代後期にコレラ大流行の様子を書き留めた日記。当時の予防法としては、腹部に木綿を巻き、身体を冷やさないようにする。
症状が出た場合は、床に入り飲食せず、身体をあたため、漢方薬を服用するなどでした。頭がふたつある不思議な鳥の絵は「ヨゲンノトリ」です。コレラが流行する前年、安政4年にあらわれ「私の姿を朝夕に拝めば、難を逃れることができるぞ」と言ったとされています。感染症と戦ってきた人類―医療が発達していなかった時代、人々は、神仏にすがるほかなかったのです。

2020年4月14日 23:00