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紹介した内容

第6回「節句飾り おかぶと」後編

甲斐の国だけの端午の節句の風習、「おかぶと」。民家の縁側など、人目に付きやすい場所に飾られました。江戸時代、節供飾りは、幟や兜、人形を、屋外に飾る「外飾り」でした。初期の節供飾りの形態である「おかぶと」。江戸時代は、飾兜に金具を使用することが禁じられていたため、紙の張り子で作られました。これらを作り、売っていたのは、甲府の雛問屋。中でも、甲府・横沢町の松城屋太郎右衛門は「おかぶと」づくりの元祖でした。明治4年、県は、贈答品などの生活習慣を規制する布達を発令。節供飾りが、外飾りから、室内に飾る内飾りへと変化、内飾りに適していなかった「おかぶと」は、廃れていきました。

2020年5月6日 23:00