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紹介した内容

第7回「菓子袋と疱瘡絵」

江戸時代に使われていた菓子袋が、山梨県立博物館に保存されています。長方形で、中に菓子を入れた後、上部を数回折り返して穴を開け、紐で縛って封をするのが、一般的でした。

そんな中に、赤一色のものが。「疱瘡」と呼ばれた感染症「天然痘」にかかった人へのお見舞い用の菓子が入れられました。疱瘡の疫病神は、赤い色を嫌うと言われたため、赤い包みとなったのです。特効薬のない時代、枕屏風などに絵を飾り、祈るしかなかったのです。丈夫な紙で作られていたため、様々に再利用され、資料として残ることができました

2020年5月19日 23:00