withあにまる

2025年9月23日(火)放送 ペットロス家族との別れ方

Pocket

出演者情報

合同会社ハピネスベル 土谷幸平さん

訪問型のペット火葬を手がけています。いつか訪れる家族との最期を、後悔なく穏やかに迎えられるように、ペットロス・ハートケアカウンセラーと動物葬祭ディレクター1級の資格を生かして、ペットの終活をサポートしています。

放送内容

Q.ハピネスベルのお仕事について教えてください。

A.ハピネスベルは甲府市でペット関連の事業を手掛けている会社で、笛吹市出身の私、土谷が、飼い主さんのご自宅を専用の車に乗って訪ね、亡くなってしまったワンちゃんやネコちゃんなどのペットの火葬をその場で請け負います。都留市にある寺院・耕雲院と提携しておりまして、ペットが安らかに旅立てるように、死後の世界でのどが渇き、苦しむことのないように、という願いを込めて、耕雲院のわき水とハッカ油を付けたタオルで体を清め、口を潤す「末期の水」の儀式を行ったあと、和三盆でできた鈴を首元に供えて火葬しております。ペットとの旅立ちの準備は、決して楽なものではないんですが、愛情を込めて旅立ちの準備することで、大切な思い出を、いつまでも心に刻み込むことができると考えています。

 

 

Q.ペットロスについて教えてください。

A.大切な家族の一員であるペットを亡くした深い悲しみ、喪失感に苛まれることをペットロスと言います。集中力の低下、睡眠障害、涙が止まらないなど、心身に様々な影響を及ぼすことがあります。回復までには、5つの段階を経ると言われておりまして、ペットの死という現実を受け入れられない「否認」。なぜ?どうして?という感情が湧き上がる段階の「怒り」。もしこうしていれば…と考える「取り引き」。深い悲しみや絶望感に襲われる「抑うつ」。死を受け入れ、乗り越えようとする「受容」となっています。

 

 

Q.ペットロスを長期化させないためにはどうすればいいですか。

A.人によって悲しみが続く期間や現れる症状は異なります。まずは焦って前を向こうとはせずに、きちんと悲しむ時間を確保することがペットロスの長期化、重症化を防ぐと言われています。症状が辛いと感じる場合は、心療内科やカウンセラーに相談することも大切です。我慢をするとかえって症状が悪化してしまうリスクがあります。もう一つの対策はペットの最期に向けた準備、「終活」です。「もっとこうしてあげればよかった」という後悔を減らすことでペットロスを和らげることができます。先週末もペットの終活をテーマに甲府市で講演いたしました。具体的には、動物病院での定期健診、健康な食事や運動、ペット保険の検討、高齢期に備えた住まいの工夫などがあげられます。ポイントのはペットとの「今」を大切にすることです。ペットと過ごす時間を意識的に増やし、ペットが生きている今を最大限に楽しむことが後悔を減らすための鍵になります。