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2025年9月15日(月)放送 人とペットの高齢化

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出演者情報

山梨県動物愛護指導センター 金髙昌代さん

動物の正しい飼い方や命の大切さを普及啓発、保健所が引き取った犬や猫を新しい飼い主へ繋げる譲渡の推進などを通じて、人と動物が調和し、共生する社会の実現を目指しています。小・中学生を対象にした動物との関わり方を考える教室や職業体験なども開催しています。

放送内容

Q.山梨県動物愛護指導センターはどのような場所ですか。

A.やむを得ない事情で飼えなくなった犬や猫、そして、迷子になって飼い主がわからない子たちの引き取りを行っています。引き取った犬や猫が新しい家族に出会えるよう譲渡に向けた取り組みも行っています。また「飼い方教室」や子どもたちに命の大切さを伝える「動物愛護教室」なども開催し、動物を大切にする気持ちや正しい飼い方の普及にも力を入れています。引き取りで特に多いのが、生まれて間もない子猫です。2025年4月から8月までの引き取り数のうち、9割以上が猫で、そのうちの8割以上が子猫でした。こうした子猫たちは、まず「ミルクボランティア」さんに一時的にお世話をお願いし、離乳するまで育ててもらいます。その後、センターで開催する譲渡会のほか、「譲渡ボランティア」さんのお宅で新しい飼い主さんとの出会いをサポートしていただいています。

 

 

Q.どのような相談が多いですか。

A.最近増えているのは、人と動物、両方の「高齢化」に関する相談です。医療の進歩や飼育環境の改善によって、犬は14.6歳、猫は16.3歳まで平均寿命が延びています。一方で、飼い主さん自身も高齢になり、病気の治療や介護が必要になると、飼い続けることが難しくなるケースが増えています。突然の入院や施設入所をきっかけに「犬や猫を引き取ってほしい」というご相談が多く寄せられています。犬や猫も年をとれば、体が弱くなり、病気にもなりやすくなります。飼い主さん自身の体力や生活も変わっていきますから。「自分とペットの将来」に備えておくことが大切です。例えば、万が一のときに代わりに世話をお願いできる方を決めておくと安心です。命を預かるということは、最後まで責任を持つということ。そのためにも、事前の準備や周囲との話し合いがとても大切です。高齢の方に限らず、ペットを迎える前には、世話に必要な体力・時間・費用などをしっかり調べて、最期まで責任を持って飼えるかを、よく考えていただくことが大切です。

 

 

Q.センターの犬や猫を迎えたい方はどうすればいいですか。

A.山梨県動物愛護指導センターのHPや公式TikTokをご覧ください。また、2025年11月2日(日)に「動物愛護デー」を開催します。場所は、笛吹市の「笛吹みんなの広場」です。犬猫の飼い方相談や無料の健康相談、獣医師体験、子ども向けワークショップなど、内容盛りだくさんです。ペットの同伴もOKですので、リードなどをしっかりつけてぜひご来場ください。