2026年9月23日(水)放送 最期まで幸せでいるために
出演者情報

山梨県動物愛護指導センター 金髙昌代さん
動物の正しい飼い方や命の大切さを普及啓発、保健所が引き取った犬や猫を新しい飼い主へ繋げる譲渡の推進などを通じて、人と動物が調和し、共生する社会の実現を目指しています。小・中学生を対象にした動物との関わり方を考える教室や職業体験なども開催しています。
放送内容
山梨県動物愛護指導センターについて教えてください。
やむを得ない事情で飼えなくなった犬や猫、そして迷子になって飼い主が分からない犬や猫の引き取りを行っています。そして、引き取った犬や猫が新しい家族と出会えるよう、譲渡に向けた取り組みも行っています。そのほかにも、犬や猫の正しい飼い方を学ぶ「飼い方教室」や、子どもたちに命の大切さを伝える「動物愛護教室」なども行っています。最近特に増えているのが、人と動物、両方の「高齢化」に関する相談です。飼い主さん自身が高齢になり、病気の治療や介護が必要になったり、突然入院したり、施設に入所することになったりして、犬や猫を飼い続けることが難しくなるケースです。実際に、「犬や猫を引き取ってほしい」というご相談が寄せられています。

そういった相談の対応について教えてください。
動物を最期まで飼うことは、飼い主さんの責任です。それができなくなるのであれば、飼い主さんが責任をもって、新しい飼い主を探していただくようお願いしています。実際には、ご親族や関係者の方々の協力によって、新しい飼い主が見つかるケースもあります。センターに登録されている譲渡ボランティアの方々は、県から譲渡される犬や猫を引き受けることを目的に登録いただいていますので、一般の方には紹介していません。ですので、親族や知人の方へ相談していただくか、インターネットなどを活用して、ご自身で譲渡団体やボランティアさんを探していただくことになります。高齢の方に限った話ではありません。例えば、今は健康でも、突然入院することがあるかもしれません。仕事の都合で長期間家を空けることになるかもしれません。家族の状況が変わったり、引っ越しが必要になったりすることもあります。犬や猫を迎える前に、世話に必要な時間や体力、費用などを調べて、本当に最後まで責任を持って飼えるのか、家族でよく話し合ってほしいと思います。

「終生飼養」について教えてください。
命の最期まで責任を持って飼う、それが「終生飼養」です。飼い始める方も、動物と一緒に暮らしている方も忘れないでいていただきたいです。犬や猫の寿命は延びていて、犬は15年以上、猫は20年以上生きることも珍しくありません。平均寿命も、犬が14.6歳、猫が16.3歳まで延びています。例えば子犬や子猫を迎えたときに、「今、自分が飼えるか」だけではなく、「15年、20年先も飼い続けられるか」を考えることが大切です。「もし自分に何かあったら」という備えについて考えていただきたいです。まずは、万が一のときに代わりに飼ってくれる人を決めておくことです。家族や親族、信頼できる友人など、あらかじめ相談しておくと安心です。また、一時的に預かってもらえるペットホテルやペットシッターなどを調べておくことも、入院などの際には役立ちます。そして、犬や猫の情報を、引き取って下さる新しい家族が分かるようにまとめておくことも大切です。例えば、ワクチンの接種歴、これまでの病気やケガ、現在飲んでいる薬、かかりつけの動物病院などです。マイクロチップが入っている場合は、その登録番号なども確認できるようにしておくといいと思います。飼い主さんが亡くなったり、病気になったりしてからでは、選択肢が限られてしまうことがあります。だからこそ、まだ元気なうちに、周囲の人と話しておくことが大切です。「もし自分に何かあったら、この子はどうなるだろう」と、一度考えてみていただきたいです。



